ーうり視点ー
俺ってもしかしたら運があるのかも
あのとき、あなたをつけてなかったら…
あなたは、
ずっと苦しむことになってたかもしれない…
そう思うとゾッとする
でも、これで分かったかも…?
…全部見てたよ、母さん
なおきりの花褒めてたところから、
母さんに暴言、暴力振るわれるところまで
ーあなた視点ー
鏡が欲しい…
僕の頰を見たい
ナルシストとかじゃなくて、
シンプルに気になるの。
えと姉さんが驚いてたから
…うわっ
鏡を覗き込むとそこには、
血だらけの顔があった
あれー?おかしいな…
こんなに血出てたら痛いと思うんだけど
そう言いながら、
近くにあったウェットティッシュで
顔の血を拭き取る
…
……ねっむ
今から学校か…
ーあなた視点ー
兄さんに見つかって、
兄さんの部屋に2人きり
なんで、そんなことを聞くの?
そう思った。
だけど…僕はそれよりも…
そう、
「なんで喋らなきゃいけないの?」
と言う気持ちよりも、
「無能に今更言うことはない」
という怒りの気持ちの方が大きかった












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!