いつからだろうか
あなたの事を''憧れ''と呼んだのは
私はあなたの事が───
これ以上言えない言葉
呪術師には要らない言葉
要らないんじゃなくてできないんだ
明日、明後日、十年後、いつ消えるかわからない
それでも私たちは祓う
大切な人がいてもその人のために祓う
生きてて欲しいから
生ぬるい風が頬に当たる
蝉の音がうるさい
あなたの声が聞こえた
優しく声をかけてくれるあなた
ああ、なんて優しい人なんだろう
なんて素敵なひとなんだろう───
夏油傑
私の同期でもあり私の───
隣同士で歩き始める
何故か心臓の音がうるさい
ああ、これ、やっぱ───
ガラガラと音を立ててドアが開く
同期が揃った
五条悟
家入硝子
夏油傑
そして私
この4人でやっている
今日はみんな任務もなく暇だった
恋バナ
1番聞きたくない言葉
あなたは恋をしているの?
悟side
そう。俺は〇〇の事が好きだ
呪術師はいつ死ぬかわからない。
そんなことは知っている
だけど好きなんだ
あの真っ黒な髪の毛も綺麗なまつ毛も
全部が好きだ
なあ〇〇
俺の気持ちに気づいてよ───
悟side終わり
そっか、傑は気になる子がいたんだね
でも黒髪で背小さい子って、呪術師にいないような気がする
もしかしたら、という期待
期待しすぎたら辛くなっちゃうよ?───
誰かが言ってた言葉。
でも、憧れの人なんだから少しは期待してもいいよね?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!