第2話

🪼
35
2024/02/02 22:06
いつからだろうか
あなたの事を''憧れ''と呼んだのは
私はあなたの事が───





これ以上言えない言葉
呪術師には要らない言葉





要らないんじゃなくてできないんだ
明日、明後日、十年後、いつ消えるかわからない
それでも私たちは祓う
大切な人がいてもその人のために祓う
生きてて欲しいから





















生ぬるい風が頬に当たる
蝉の音がうるさい





あなたの声が聞こえた
夏油傑
やぁ
夏油傑
大丈夫かい?
優しく声をかけてくれるあなた
ああ、なんて優しい人なんだろう
なんて素敵なひとなんだろう───
〇〇
大丈夫だよ
〇〇
眠いだけ!
夏油傑
私の同期でもあり私の───





夏油傑
さ、行こうか
〇〇
うん





隣同士で歩き始める
何故か心臓の音がうるさい
ああ、これ、やっぱ───
ガラガラと音を立ててドアが開く
夏油傑
やぁ
〇〇
やっほー
五条悟
おせぇよ!
家入硝子
あー〇〇ー
同期が揃った
五条悟
家入硝子
夏油傑
そして私
この4人でやっている
家入硝子
暇だねー
〇〇
うん
今日はみんな任務もなく暇だった
夏油傑
恋バナでもしないかい?
五条悟
お、いいね
恋バナ
1番聞きたくない言葉
あなたは恋をしているの?
夏油傑
じゃあ、悟からね
家入硝子
はい五条からー
五条悟
なんで俺なんだよ!
〇〇
まあまあ
〇〇
どーせみんな言うし
五条悟
…おれは
五条悟
あー、気になってる人なら
夏油傑
え、そうなのかい?
家入硝子
えー誰々ー
五条悟
いわねぇよ!
悟side
そう。俺は〇〇の事が好きだ
呪術師はいつ死ぬかわからない。
そんなことは知っている
だけど好きなんだ
あの真っ黒な髪の毛も綺麗なまつ毛も
全部が好きだ
なあ〇〇
俺の気持ちに気づいてよ───
悟side終わり
〇〇
傑はー?
夏油傑
私も気になる人ならいるよ
夏油傑
黒髪ロングで背が小さくてね
夏油傑
''呪術師''をやってる子
〇〇
そうなんだ
家入硝子
へーなんかいがーい
家入硝子
あ、私はいないよー
〇〇
、私もいないかな!
そっか、傑は気になる子がいたんだね
でも黒髪で背小さい子って、呪術師にいないような気がする
もしかしたら、という期待
期待しすぎたら辛くなっちゃうよ?───
誰かが言ってた言葉。
でも、憧れの人なんだから少しは期待してもいいよね?

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