今やっとチュートリアルが終わった。
ドクターを懐柔できたので、後はマキアだけということ。それまではドクターも全面支援はしないらしい。ケチ。
え、手当たり次第燃やしてた荼毘が…!?!?
たぶん、成長した息子を見る母ってこんな気持ちなんだろうなと思う。
その後、ドクターの出したジョンとかいう……脳無、によって元の場所に転送された。
弔が余計な地雷を踏んだ。要は今の「テメェ如きが王語ってんじゃねえダアホ」ってことね…。
さて、現在12月中旬。
あなたの一人称現在、何故か1人でドクターと話している。急にワープさせられた。可哀想、あなたの一人称。
今頃みんなはマキアと戦ってんだろなぁ、とぼーっと考える。
研究とは、一ヶ月前にドクターが言っていたこと。弔の為に、と言っていた。
なぁに考えてんのこのマッドサイエンティスト…。あ、氏子達磨…だっけ?
なんかもうさ、痛そうじゃん。確実に。痛いの嫌だもん。
そう答えると、ドクターが椅子に座り直したのか、ギィ、と椅子の軋む音がなる。
あなたの一人称の預かり知らぬとこでそんな事が…!?つーかダメって何!!
下を俯き、静かに笑う。
こてん、と首を傾げる。もしかしてあなたの一人称、そんな破壊衝動ヤバい奴だと思われてる?え、心当たり無い。
耳を塞いでしゃがみ込む。居た堪れなさに顔を下に向け、俯かせる。
ちょっとでもそんな事考えてた自分が恥ずかしい!!
映画のヒロインかって!!あなたの一人称ヴィランだし!!!
ドクターは意地悪く、くつくつと笑う。
ドクターって案外お茶目なんだね…
死柄木が盛大なくしゃみをかます。すると、急に辺りをそわそわと見始めた。
弔がキュッと下唇を噛んだのをトガは目敏く見つけた。
死柄木が彼らに殴り掛かろうとした瞬間、トゥワイスの気の抜けた着信音が鳴った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。