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R side
放課後
HRが終わり 、 ゾロゾロと帰っていく 。
そんな中 、 キミは一人静かに教室を後にし美術室へと入る 。
メンバーは居るものの活動しているのはキミたった一人 。
キミは倉庫から沢山の用具を持ってきて準備する 。
用意が終われば何時もの定位置に座り 、 外を眺めながら絵を描く 。
その視線の先には彼奴が居て 、
キミは毎日眺めてる 。
それは日が暮れても一緒で 、
たまに寝ちゃう事だってあったよね ?
何でそこまでするの ?
その理由は 、
彼奴を待ってるからでしょ ?
彼奴はドアから顔を出して手招きする 。
それに気付いたキミは嬉しそうに顔がにやける 。
片付けをするとキミは何時も焦ってつまづいちゃう 。
それを受け止める彼奴 。
お互いの顔は後数センチ 。
キミは顔を赤くしながら 、 強請る 。
彼奴は待ってましたかのように口角を上げ 、 口付けをする 。
その光景 、 何度も見すぎて飽きちゃったよ 。
でも 、 人を変えればいいよね ?
今度は俺が彼奴の代わりになってあげるよ 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。