両親は 私が5歳の時
母方の祖父が3代目を務める会社の競合会社との
争いに巻き込まれた末
恨まれ殺された
私は祖父に引き取られて育てられた
…育てられては、無いか
祖父の執事 かおるさんに育てられた
そして 今日はかおるさんの お通夜
親戚「あなたちゃんが引き取られた時に
もう80歳だったから、よく長生きしたわよ」
親戚「あの事件からもう10年も経つのね…」
関係者「作間さんには事件の時
本当にお世話になりました」
関係者「作間さんにご尽力して頂かなければ
会社はどうなっていたことか」
みんな悲しげな雰囲気はありつつも
どこか温かい気持ちになっていた
だけど…
瀬戸茉莉香
私の母の姉の娘 私のいとこで
今は祖父の会社の総務部で働いている
耳を刺すような叫び声が聞こえた
こう言われたってきっと仕方のないことを
私はかおるさんにさせていたんだろう
きっと、きっと私が全部奪って、
私は 祖父が嫌いだ
私の親を奪った原因だから
次の日 昨日の寒さとはうってかわり陽のある日だった
メイドさん「こちらでお待ちです」
この日から
私と 私の執事との生活が始まった
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!