シャワーから出ると、洗面所には陸の部屋着が置いてあった。
リビングに戻ると、陸はソファで携帯をいじっていた。
陸が髪の毛を乾かしてくれる。
……このあと、なんか聞かれるんだろうな。
ただ傘忘れちゃっただけって、言えるかな。
陸、勘が鋭いんだもん。すぐ何を感じてるかバレる。
ソファに座ってと催促されて、陸の隣に座る。
話す前に陸が私にキスを落とした。
ちゅ、とリップ音が響く。
陸が気を遣ってくれてるのかわからないけど、少なくとも気まずい雰囲気じゃなくて。
優しい陸に今日は甘えることにした。
陸といると幸せで、自然と口角が上がる。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!