第11話

九話。
3,175
2025/08/15 00:45 更新
(なまえ)
あなた
 ……今日、何曜日です? 
でぃてぃか
 ……は? 


4人が、宇宙人が目の前に降ってきたかのような顔をする。

(なまえ)
あなた
 ( え、そんな困惑する……? ) 
(なまえ)
あなた
 あの、前回戦っていたのが 
 おそらく金曜日なので…… 
(なまえ)
あなた
 今日はもしかして土曜日かな、と 
kyng
 まぁ土曜日だけど、なんで―― 
(なまえ)
あなた
 ほんとですか!? 


ばっと身を乗り出すと、小柳さんがぎょっとのけぞった。

(なまえ)
あなた
 あ、すいません 


すっと身を引く。

(なまえ)
あなた
 〜〜やった!! 
(なまえ)
あなた
 休日だぁ!! 
でぃてぃか
 ……は? 


起こしていた体を再度ベッドへと投げてゴロゴロと転がり始めた私を見て、4人は宇宙人がタップダンスをしている現場を目にしたかのような表情をした。

(なまえ)
あなた
 ( でもまぁ、今日が休日だって 
   いう喜びに比べたら―― ) 
(なまえ)
あなた
 ……って、あぁ!? 
(なまえ)
あなた
 体が痛、え、尋常じゃない、え? 
(なまえ)
あなた
 無理無理今日は休む、ずっと寝る 
inm
 え……っと、? 


まずい、伊波さんにドン引きされてるぞ、これ。
他3人
 …… 


あ、いや違う、これ全員に引かれてるか。

(なまえ)
あなた
 ( ……まぁいいや、 ) 
(なまえ)
あなた
 えっと、あの? 
hsrb
 ……え、俺ですか!? 
(なまえ)
あなた
 いや、なんで一歩下がるんですかw 
(なまえ)
あなた
 あの、昨日私が投げたスマホ 
 返してもらいたいんですよ 
(なまえ)
あなた
 水色のケースのやつなんですけど 
hsrb
 ……いや、ほんとになんで俺!? 
hsrb
 小柳くんに言ってくださいよ〜 


急に話を振られた小柳さんが、ゆっくりと瞬きをする。

kyng
 ……あぁ、スマホ 
kyng
 ちょっと待ってろ 


小柳さんが席を立ち、部屋を出ていく。


部屋に残されたメンツ的にはなかなかに気まずいものがあるが、まぁどうしようもない。

スマホ欲しいし。


ただ暇になったのは事実だし、せっかくなので一つやりたいことを実行するとしよう。

(なまえ)
あなた
 あの、ずっと気になってた 
 ことがあって 
inm
 ……どうしたの? 


窓際のサイドチェストの上、小さなテーブルライトの方を指差す。

(なまえ)
あなた
 あの白い生物、なんですか? 


なんというか……白くて丸っぽくて、耳が生えていて、目や口もない。

中央に宇宙のようなものがあるが、ちょっとよく分からない。

hsrb
 ……え、あれ、 
inm
 るべのオトモじゃん 
mrkm
 なんでここにおるん? 
(なまえ)
あなた
 お供? 


話題の中心が自分であることに気づいたのか、白い生物はぴるぴると耳を震わせる。

(なまえ)
あなた
 ……可愛いな 
(なまえ)
あなた
 って、わ!? 
他3人
 !? 


白い生物が突進してきた。

……なんというか、もちもちしている。

(なまえ)
あなた
 どうしたの? 
(なまえ)
あなた
 え、触っていいよ、って? 
(なまえ)
あなた
 じゃあ、お言葉に甘えて…… 


頭……なのかは分からないが、一番上に手をおいて撫でる。

(なまえ)
あなた
 うーん、初体験の感触 


もにもに、と軽く伸ばしたり縮めたりしているうちに段々と病みつきになってくるタイプだ。

嫌がられていないようなのでしばらく無言でもにもにしていると、視界の外から今度はモフモフが乱入してきた。

mrkm
 わたくも君!? 
inm
 え、ちょ!? 


そこに飛び込み参加で……なんだろう、カブトムシっぽい機械?も来る。

(なまえ)
あなた
 君たちは……ヒーロー側の子たち? 
(なまえ)
あなた
 かぁわいいねえ? 


もふもふもにもにしながらなでなでする。

なんか幸せすぎないかこの空間。

表情筋ゆるっゆるになるよ?

(なまえ)
あなた
 ( でも、やっぱり―― ) 


kyng
 スマホ取ってきたけど…… 
 え、どういう? 
(なまえ)
あなた
 ……あ〜、なんか、 
 人懐っこいみたいで 
(なまえ)
あなた
 というよりスマホですよ! 
 すごく状態いいですね!? 
kyng
 ……………おー 


なんかすっごい間があった気がする、今。

まぁいいか。

(なまえ)
あなた
 ありがとうございます、 
 ちゃんと丁寧に扱ってくれて 
(なまえ)
あなた
 ……助かりました 


可愛い生物たちを一度降ろし、ぺこりと頭を下げる。
でぃてぃか
 …… 
(なまえ)
あなた
 ( うーん、気まずい ) 
(なまえ)
あなた
 えぇっと、それじゃあ、 
 ずっとお邪魔しているのも 
 どうかと思うので 


痛む体を無理やり動かして立ち上がる。

一気に魔法を使いすぎたせいか、心臓及び血管が大変なことになっているようだ。

そりゃ痛い。

(なまえ)
あなた
 私はこれにて失礼します 
kyng
 ……待て 
(なまえ)
あなた
 はい、なんでしょう? 


心のなかで数を数えながらお辞儀をしていると、小柳さんが話しかけてくる。

どうしたんだろう。お辞儀の角度、直角になってなかったかな。

kyng
 ……結局、そっちは前に 
 俺らと会ったことはあるのか? 
(なまえ)
あなた
 …… 
inm
 ちょ、小柳、 


そっか。

そういえば、答えてないんだっけ。



小柳さんは、考えの読めない瞳でこちらをまっすぐ見ている。

本当に、まっすぐすぎて嫌になる。

まるで主人公みたいで。

(なまえ)
あなた
 ( はは、違うか ) 
(なまえ)
あなた
 ( 貴方達は、元から主人公だ ) 


息を吸って、吐いて。

苦々しいその思いを無理やり捨て去ろうとして、やめた。


今日は休日なんだから、無理をする必要はないだろう。

(なまえ)
あなた
 ……すみません、話します 
(なまえ)
あなた
 ――私は、 









(なまえ)
あなた
 私は、八年前、貴方達に 
 友人を殺されました 








お久しぶりです!!!

遅くなって申し訳ありませんスライディング土下座!!!!

プリ小説オーディオドラマ