4人が、宇宙人が目の前に降ってきたかのような顔をする。
ばっと身を乗り出すと、小柳さんがぎょっとのけぞった。
すっと身を引く。
起こしていた体を再度ベッドへと投げてゴロゴロと転がり始めた私を見て、4人は宇宙人がタップダンスをしている現場を目にしたかのような表情をした。
まずい、伊波さんにドン引きされてるぞ、これ。
あ、いや違う、これ全員に引かれてるか。
急に話を振られた小柳さんが、ゆっくりと瞬きをする。
小柳さんが席を立ち、部屋を出ていく。
部屋に残されたメンツ的にはなかなかに気まずいものがあるが、まぁどうしようもない。
スマホ欲しいし。
ただ暇になったのは事実だし、せっかくなので一つやりたいことを実行するとしよう。
窓際のサイドチェストの上、小さなテーブルライトの方を指差す。
なんというか……白くて丸っぽくて、耳が生えていて、目や口もない。
中央に宇宙のようなものがあるが、ちょっとよく分からない。
話題の中心が自分であることに気づいたのか、白い生物はぴるぴると耳を震わせる。
白い生物が突進してきた。
……なんというか、もちもちしている。
頭……なのかは分からないが、一番上に手をおいて撫でる。
もにもに、と軽く伸ばしたり縮めたりしているうちに段々と病みつきになってくるタイプだ。
嫌がられていないようなのでしばらく無言でもにもにしていると、視界の外から今度はモフモフが乱入してきた。
そこに飛び込み参加で……なんだろう、カブトムシっぽい機械?も来る。
もふもふもにもにしながらなでなでする。
なんか幸せすぎないかこの空間。
表情筋ゆるっゆるになるよ?
なんかすっごい間があった気がする、今。
まぁいいか。
可愛い生物たちを一度降ろし、ぺこりと頭を下げる。
痛む体を無理やり動かして立ち上がる。
一気に魔法を使いすぎたせいか、心臓及び血管が大変なことになっているようだ。
そりゃ痛い。
心のなかで数を数えながらお辞儀をしていると、小柳さんが話しかけてくる。
どうしたんだろう。お辞儀の角度、直角になってなかったかな。
そっか。
そういえば、答えてないんだっけ。
小柳さんは、考えの読めない瞳でこちらをまっすぐ見ている。
本当に、まっすぐすぎて嫌になる。
まるで主人公みたいで。
息を吸って、吐いて。
苦々しいその思いを無理やり捨て去ろうとして、やめた。
今日は休日なんだから、無理をする必要はないだろう。
お久しぶりです!!!
遅くなって申し訳ありませんスライディング土下座!!!!












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!