騒ぎを駆けつけ審神者部屋へ走れば
血を流す主とあなたそして主を抱えて泣き崩れた薬研の姿があった
主は息をしていなかった
あなたからは少しだけ濁った神気が漏れ出ていた
あなたに刺さった薬研の本体を抜きながら薬研を見る
薬研は涙を拭い、主を優しく下すとあなたに近寄り頭を撫でた
薬研は顔を歪めた
あぁ、そうか
こいつは主の限界に気づいてたのか
いや、俺らは気づいていながら無視していたんだ
「だから、君だけが悪いと思わないでくれ」と薬研の頭を撫でれば
苦しそうに笑みを浮かべ「すまねぇな」と言って審神者部屋から静かに出て行った
薬研の背中を見送りあなたに視線を戻した
あなたの体は小刻みに震えていた
頭を撫でようと手を伸ばした時
あなたは俺の手を弾いた
顔を上げたあなたの目は
赤く光っていた








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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!