第8話

限界
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2025/10/31 04:22 更新
鶴 丸 国 永
鶴 丸 国 永
おい、どうした!?




騒ぎを駆けつけ審神者部屋へ走れば



血を流す主とあなたそして主を抱えて泣き崩れた薬研の姿があった

鶴 丸 国 永
鶴 丸 国 永
主!



主は息をしていなかった



あなたからは少しだけ濁った神気が漏れ出ていた

鶴 丸 国 永
鶴 丸 国 永
薬研、何が起きたんだ


あなたに刺さった薬研の本体を抜きながら薬研を見る



薬研は涙を拭い、主を優しく下すとあなたに近寄り頭を撫でた

薬 研 藤 四 郎
薬 研 藤 四 郎
…たいしょっが、大将が…姫にっ、言霊で殺すよう命じた
薬 研 藤 四 郎
薬 研 藤 四 郎
俺が大将を止めてれば…


薬研は顔を歪めた



あぁ、そうか



こいつは主の限界に気づいてたのか



いや、俺らは気づいていながら無視していたんだ

鶴 丸 国 永
鶴 丸 国 永
…君のせいじゃない。俺らだって止められたはずなんだ

「だから、君だけが悪いと思わないでくれ」と薬研の頭を撫でれば



苦しそうに笑みを浮かべ「すまねぇな」と言って審神者部屋から静かに出て行った



鶴 丸 国 永
鶴 丸 国 永
…お嬢


薬研の背中を見送りあなたに視線を戻した



あなたの体は小刻みに震えていた



頭を撫でようと手を伸ばした時



あなたは俺の手を弾いた

鶴 丸 国 永
鶴 丸 国 永
…お嬢…?


顔を上げたあなたの目は



赤く光っていた

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