第13話

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2020/12/15 08:22 更新

鯉夏が振り返ると、鬼の姿へと戻った堕姫とあなたが立っていた。

堕姫
堕姫
「アンタは、今夜までしかいないから、ねぇ鯉夏」
(なまえ)
あなた
「ええ、そうね。今日だけの命を楽しみなさい…」

────────────────



 鯉夏と別れ、屋根の上へと移動した炭治郎。
 外は既に、日が暮れようとしていた。



(まずい、殆ど陽が落ちかけてる、早く伊之助の所へ・・・)



 そう思った矢先の事だった。



(・・・・・・匂いがする、甘い匂いが微かに・・・。 鬼だ!! 鬼の匂いだ、近くにいる!!それにあなたの匂い!?)



──荻本屋・伊之助



嘴平伊之助
嘴平伊之助
「遅いぜ!!
もう、日が暮れるのに、来やしねぇぜ!!惣一郎の馬鹿野郎が・・・俺は動き出す、猪突猛進を胸に!!」

そう言うと、足に力を込め、天井に向かって飛ぶ。

猪子
猪子
「だーーーーッ」

──バキッ


 勢いで天井を突き破る。
 すると、天井裏に向かって、伊之助が叫んだ。

猪子
猪子
「ネズミ共、刀だ!」

 天元の使いである“忍獣”ムキムキねずみ。
 特別な訓練を受けており、極めて知能が高い。力も強く、一匹で刀一本持ち上げられる。



そんなムキムキねずみ達が、伊之助刀を刀を持ってきた。



炭治郎同様、伊之助も元の姿へと着替え、猪の被り物を装着した。

嘴平伊之助
嘴平伊之助
「行くぜ、鬼退治!! 猪突猛進!!」
──京極屋


 善逸、雛鶴が行方不明となった京極屋では、店の主人が、亡くなったお三津の着物を手に、ぼーっとしていた。

 その背後に、天元がそっと近づく。


宇髄 天元
宇髄 天元
「善子と雛鶴はどうした、簡潔に答えろ・・・問い返すことは許さない」

主人の首には、クナイがひたりと当たる。
冷や汗が吹き出し、心音がドクドクと脈打つ中、なんとか言葉を紡ぎ出す。


「善子は消えた・・・雛鶴は病気になって、切見世へ・・・」


 そのまま天元は尋問を続ける。
宇髄 天元
宇髄 天元
「・・・心当たりのあることを全て話せ、怪しいのは誰だ」
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」


 今の質問に、明らかに呼吸が乱れたのを感じ取った天元は、心当たりがあることを確信し、更に言葉を続ける。

宇髄 天元
宇髄 天元
「信用して言え、そいつは必ず、俺が殺す・・・仇を討ってやる」

 その言葉と脳裏に浮かぶ、お三津の姿。


(お三津・・・)



その言葉は紛れもなく、お三津は事故でなく他殺だと、主人の憶測が確信に変わるものだった。


「蕨姫という花魁だ、日の当たらない、北側の部屋にいる・・・!!」


その直後、背後の気配が消えたことを感じ、主人は振り返った。


けれど、そこにはいつもの光景が映るだけだった。





 主人から情報を得た天元は、迷わず北側の部屋へ向かったが、部屋はもぬけの殻だった。
宇髄 天元
宇髄 天元
(いない・・・人を狩りに出ているな。鬼の気配を探りつつ、雛鶴の所へ行こう・・・まだ生きていれば情報を持っているはずだ。どの道、鬼も夜明けには此処へ戻るはず、俺の手で必ずカタをつける)

────────────────
鬼の気配に、炭治郎が鯉夏の部屋へ戻ると左目に“上弦”と書かれた文字の鬼とあなたが、ジロッと炭治郎を見ていた。
堕姫
堕姫
「鬼狩りの子?来たのね、
そぅ、何人いるの? 一人は黄色い頭の醜いガキと、、、。
(なまえ)
あなた
2人目は猪の被り物を付けてる子、3人目は炭治郎。柱は1人ぐらいかしら…。

話ながら、堕姫はシュルシュルと帯が動く。
堕姫
堕姫
「あなた、柱は来てる?もうすぐ来る?
アンタは柱じゃないわね、弱そうだものね・・・柱じゃない奴は要らないのよ、私は年寄りと不細工は喰べないし」
(なまえ)
あなた
ええ、柱はあと少し経ったら来るわよ

そんなことよりも、炭治郎は捕まった鯉夏の状態の事で、頭がいっぱいだった。


(体・・・!! どうなってる、鯉夏さんの体が無い・・・出血はしてない、血の匂いはしない・・・)
竈門炭治郎
竈門炭治郎
「その人を放せ!!」

炭治郎の言葉に、堕姫の表情が変わる。
堕姫
堕姫
「誰に向かって口利いてんだ、お前は」
(なまえ)
あなた
炭治郎、貴方は口の利き方を考えなさい
──ブォン



 帯が一瞬揺れた。
 途端に、炭治郎の体は向かいの家の屋根へと飛ばされた。

竈門炭治郎
竈門炭治郎
「ゲホッ」
堕姫
堕姫
あなた、今日は帰っていいわよ。 
こんな奴ら直ぐに片付けるわ
(なまえ)
あなた
ええ、
お言葉に甘えるわ。堕姫死なないでよ
堕姫
堕姫
ええ、約束するわ

ベンベン




鳴女に無限城まで移動して貰った。




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