翌日
昨日の事を考えながら学校までの道を歩く
昨日はマジで楽しかったなぁ
美味しいスイーツに可愛いお庭
どれも最高でしかない
若干寒くなって来たため長袖も出してグリムを抱っこしている
そういえば昨日ケーキももらったっけ
帰ったら食べよ
昨日の夜の事を思い出しているとエースの事を思い出した
とぼとぼと歩いているとエースとデュースがいた
心なしかエースにそっぽを向かれたような気がしたが気のせいだと勝手に信じた
エースsaid
なんか、あんまあなたの顔が今日見れないんだけど、
頭こんがらがってるし、なんか今日調子悪い、
するとデュースがあなたの髪を撫でて直そうとした
なんか、今日俺らしくねぇ、
そして嫌がるあなたの頭をわしゃわしゃした
気がつくといつもの感じに戻って走っていた
🪞放課後
はぁ、本当ジャミル先輩ってなんかそういう所あるよなぁ、
コートにはダンダンとドリブルの音が響く
しかも今日なんか朝テンパっちゃったし、あなたの下の名前に変な感じで思われてたり、
いや、それだったら俺があなたの下の名前好きみたいじゃん!ありえねぇー、
今週にはバスケの試合があって皆いつもより真剣に練習にはげんでる
走ってると敵チームが目の前まで来ていたのでスリーポイントを打つ事にした
これ決まったらあなたの下の名前は友達、そう思お、
狙いを定めて、
よし、
ガンッという音がしてボールはコート外に出た
いや、やっぱ今のなし、くだらねぇ、
そう言ってニカッと笑って手を振るついでに全然できてないウインクも
俺の方が数倍可愛くできるわ
そうしてモヤモヤしながら部活をしているとミス連発でジャミル先輩からめっちゃ怒られたエースでした
🪞寮にて
帰って風呂に入ってベッドに思いっきりダイブした
ジャミル先輩からはめっちゃ怒られるし、あなたの下の名前にかっこ悪い所見られたし、
ガチで最悪、、、
今週には試合もあるのにも関わらず1人でうずくまってるとデュースがネズミの餌やりから帰ってきた
はぁ、こんなんじゃ試合出れねーよ、
「私エースのそういう所好きだよ」
くぅ、なんだよそれ、ずりー、
🪞試合当日
初めて出る試合の会場は意外にもデカくて、300人くらいの人が来ていた
こうして俺達は約300人が見守るなか試合へと臨んだ
試合はついに後半戦、4Q、
点差は78-79
逆転するにはあと2点いる、
ショットクロック、少しでもリングに擦りたいっ、
今相手にボールが渡れば確実に負ける
右には味方が1人
だがディフェンス2枚、きつい、
誰か走って来てくれ、
頼むっ、
な、なんでいんだよ!呼んでねーのに、
でもこんがらがってた頭が一回リセットされた
誰かを頼るゴールじゃ成長できねぇ、
スリーポイントの内でもいい、ここで決めろ、
全身を研ぎ澄まして
呼吸を一回止めて
今だけゴールをこの上なく睨みつけて
優しくボールを投げた
高く上ろうとしたボールは
相手によって止められた
くそ、今のありかよ!何で止められんだよ!
リングより下だったって事?
味方誰もいないじゃん!
やばい、負ける、なんでっ、
相手のボールはさらっと決まってしまった
ピピー
黄色い歓声の中俺達だけが地面を見つめていた
ただ立たずに、地面を睨んで
負けた別に勝ち負けにこだわる性格ではない
なのに
どうしてこんな悔しいんだろーな、
🪞控室
タオルを顔に乗せたまま俯いていた
トコトコ
足音が聞こえた
見なくてもわかる
こいつっ、人の事散々デリカシーないとか言っておいて人の事言えねーじゃん!
するとふわっと花の香りがして横を見るとあなたの下の名前が座っていた
あっ、えべ、言いすぎたかも、
次の言葉が少し怖かった
え、は?
かっ、
わしゃわしゃと犬みてーに俺の頭を撫でるその顔はいたずらをする子供みたいな表情をしていた
エース今日バスケの試合なんだがタオル忘れたらしい、俺は用事があって行けないから頼んだ!
そう言って足速に会場を出てしまった
🪞寮にて
こいつ男と2人っきりなのになんで落ち着いてんだよ
俺が悪い男だったらどうすんだよ
そう思いながら風呂を出た
テキパキと料理を並べていくあなたの下の名前を見て女子力高いななんて思ったりする
俺なんか目もくれないで
なんか、いやだな
そう思うと体が勝手に動いて
後ろから抱きしめていた
あ、こいつ照れてる
それにちょっと可愛いななんてバカな事思った俺がいた
俺って、本気でこいつの事そういう意味で好きなのかな
そういう事言われたら勘違いするだろバカ
外は晴天の空夏なのに青い春の予感がした




















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。