第6話

相談
340
2022/05/05 01:46
先生
朝のホームルームを始める前に皆さんに伝えたい事があります
先生
うちの学年の男子生徒2名が昨日何者かに襲われました
先生
現在は意識を戻して、病院で安静にしているそうですが
先生
犯人像が当の2人がわからないと言っているので掴めていません
先生
皆さんも襲われる危険性があるので
先生
出来るだけ複数人で早めに帰宅してください
ザワザワと騒ぐ
先生
それではホームルームを始めます
(...怖いな)
(複数人で帰宅か)
(暫くはショー練習は無しだな)
(類とも、距離を離していかないといけないしな)
オレはスマホを取り出してLIMUを開く
寧々、えむ、類がいるグループに先程の事情を書き、暫くは練習は無しと送る
(さて...オレは今日誰と帰ろうか)




















ー放課後ー
部活もないので、いつもよりも人が多く帰る放課後
オレは類がいないかをキョロキョロとしながら確認し、下駄箱から出る
すると後ろから声をかけられた
冬弥
あれ?司先輩
んお!?なんだ...冬弥か
冬弥
すみません...驚かせるつもりは
いや、大丈夫だ
冬弥は今日一人で帰るのか?
冬弥
そうですね...彰人が少し用事があった様で先に帰ってしまったので
それならオレと一緒に帰らないか?
男でも一人で帰るのは危険だ!
冬弥
ありがたい事ですが...ショーの練習がありますよね?
いや。昨日の事もあるしな、暫くは無しにする事にしたんだ
冬弥
なるほど...神代先輩は一緒じゃないんですか?
あー...類とは、距離を離そうと思っているんだ
冬弥
...喧嘩でもしたのですか?
いや、そんな事はない!
ただ...
そうだな...これは一緒に帰りながら話そうじゃないか
冬弥
わかりました
オレは冬弥と一緒に帰りながら、類の事について話し始めた
校門から出る際、類がいる事に気づかず









































冬弥
なるほど。そういう事でしたか
あぁ...どうすれば良いかわからなくてな
冬弥
確かに...それは悩みますよね
冬弥
ですが、突然距離を離すと逆に神代先輩は怪しみませんか?
まぁ、そうなんだが...
アイツの近くにいるだけで悟られそうで...怖いんだ
冬弥
司先輩...
すまないな、冬弥
こんな重い話をしてしまって...
冬弥
いえ!俺もあまり良い回答ができなくてすみません...
構わない!話を聞いてくれただけでありがたいしな!
オレは冬弥に心配かけまいと輝かしいポーズを決める
冬弥
...そうですね
冬弥はニコッと笑う
冬弥
また何かに悩んでしまったら、力不足ですが俺に話してください
冬弥
話を聞くぐらいならできるので
わかった!ありがとな
...それで、早速なんだが
明日の昼休み、空いてるか?
冬弥
えぇ、大丈夫ですよ
冬弥
中庭で良いですかね?
あぁ、頼む
それじゃあ、また明日な
冬弥
はい。また
オレは冬弥と別れ、家へと向かう
冬弥に吐き出したお陰で少し気分がスッキリした








































(最初の部分、何話してるかは聞こえなかったなぁ)
(まぁでも、最後の部分は聞けたし、いっかな) 
今度は青柳くんか
明日の昼休み、中庭で、一体何を話すのかな
(出来るだけ、優しく済ませたいね)

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