ギュルギュルと手の内で爆弾を作り、ヒーローの方へ投げたゾム
その爆弾は、地面に触れた瞬間大きな音を響かせ
マグマを出現させた
全員のターゲットがゾムに向いた途端、脳内に言葉が流れ始めた
『 右へ動け 』
『 止まれ、動くな 』
『 命令だ 』
脳はその命令に正直に従い、身体が動かなくなってしまうヒーローが多数いた
動けない人達をぐっと安全な所へ引き寄せ
ゾムのマグマ爆弾を回避する
ゾムの喉の先には、緋八の剣が向かっていた
掠った、よりも斬れたの方が言葉としては合う
そのくらい首元から血がポタポタとたれていた
目の前の光景は、雷が降るであろう拳
ああ、助けに来たのに返り討ちに遭うんか
こんな奴ら、こんな奴らなんて…
あなたの存在の邪魔でしか無いのに…ッ
悔いしか残らない、その状態で死を受け入れた
でも目を開けると、綺麗な顔立ちで白と赤の髪色をした
陽キャのような姿をした女の子が俺等を抱えていた
その子は、俺の最愛で大切な、一番の宝物のあなただった












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!