そう言って、白岩さんは
必殺の子犬のようなうるうるさせた目で
上目遣いをしてきた
この人の、この表情で、
今までどれだけの人が堕ちて来たのだろう
そう思うほど、あざとくて
かっこよかった
こんな気持ち、久しぶりだな
異性に対して、こんな感情、
滅多に感じることは無かったのに
、今日の私、なにかおかしいのかもしれない
私は、その一言だけ、返しておいた
いきなり、スマホ貸して、だなんて、
何するつもりなのだろうか
GPSでも、付けてくるのか ?
... いや、さすがにそれはないか
戸惑っていた私に
白岩さんは、急かすように
言ってくる
しょうがない、少しの間だけ、
貸してあげよう、
そう思い、白岩さんにスマホを渡した
すると、、白岩さんは、なにか、
慣れた手つきをして、何かを打ち始める
一体、何をやるつもりなの ...
といって、返されたスマホを見ると
画面には 白岩瑠姫 という文字が
書いてあった
連絡先貰ったって、
別に連絡する機会なんてないと思うけど













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!