第40話

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2026/02/18 12:11 更新

大森元貴
大森元貴
こっち、!

大森くんが連れてきてくれたのは、神社の裏にある小さな公園。



時間帯のこともあるからか人気ひとけもなく、唯一聞こえる音は虫の鳴き声ぐらい。



ど真ん中にプリンみたいな形をした遊具があって、周りにブランコとかジャングルジムとか、



久しぶりに見る、ちゃんとした“公園”だった。



…本当に何年ぶりだろ。



中学生になってから一切公園に遊びに行かなくなった気がする。



元々体力はあまりないし、ずっとアウトドアよりインドア派だったから…







初めて来る場所なのに、なんかちょっと懐かしく感じた。

大森元貴
大森元貴
この公園、木に囲まれてるじゃん、?
大森元貴
大森元貴
それに神社の周りをわざわざ周らないと見つけれないから、昔から全然人が来なくて…
大森元貴
大森元貴
一人になりたい時は毎回ここに来てたし、
大森元貴
大森元貴
中学で若井と仲良くなってからもサッカーの自主練とかで使ってた
(なまえ)
あなた
へぇ…

大森くんは暗闇の中でもわかるぐらい目を輝かせながらプリンの遊具の階段を上る。



よく見ると、上にはちょうど二人分座れるようなスペースがある。
大森元貴
大森元貴
階段気をつけて
(なまえ)
あなた
うん、!
浴衣の丈がが引っかからないようにゆっくり階段を上る。



頂上に着くと、端っこに寄って私がしっかり座るまで優しく見守ってくれる大森くん。



手は私に触れない程度に、



もし私が踏み外したりしても支えられるぐらいの距離で構えてて、



そんな気遣いをさらっとできちゃうから女子はみんな大森くんに惚れるんだよ…と座りながら考える。



私含む全女子。



だってこんな優しくされて好きにならないわけがないもん。



でもそんだけモテてるのに、今夜一緒に花火を見れる私は何か特別なのかな…と思っちゃう。



…それかめちゃくちゃ運が良いだけなのか。


(なまえ)
あなた
//
大森元貴
大森元貴

…肩が触れそうで触れないぐらいの距離だから余計意識しちゃう、!



気を紛らわすために何か話題を…

(なまえ)
あなた
…ぉ、大森くん、!
大森元貴
大森元貴
、?
大森元貴
大森元貴
どーしたの、?
(なまえ)
あなた
なんでここに連れてきてくれたの、?
(なまえ)
あなた
あ、その、花火を見るためなのはわかってるんだけど、!
(なまえ)
あなた
大森くん、この公園のことすごい気に入ってそうだったから…
大森元貴
大森元貴
ん〜、笑
大森元貴
大森元貴
…渡部さんだから、?
大森元貴
大森元貴
渡部さんなら信用できるし!
(なまえ)
あなた
っ…///

笑った時のえくぼが可愛くてつい目が離せなくなる。



「信用できる」って…



勘違いして良いやつなの?



どんどんわからなくなってくる。









沈黙が少しの間続いて、大森くんが何か言いかけた途端。







ドーン




パーン
(なまえ)
あなた
ぁ、!
大森元貴
大森元貴
ぅわぁ、!


今夜一発目の花火が上がった。










多いと言えるほど花火をいっぱい見てきたわけでもないけど、今までの中で一番綺麗な花火かもしれない。





公園からだと見晴らしも良く、今日は一日中快晴だったため、視界を遮るものもないからなのか。
















それか、花火に照らされる横顔があまりにも綺麗な、






隣にいる私の好きな人のおかげなのか。

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