闘技場の砂塵が舞う中、鉄の匂いと血の予感が充満していた。
ガニメデは静かに両手を広げ、背中の多連装銃架がカチャリと音を立てる。 教会銃を右手に、左腰には永劫遮断の刻印が刻まれた黒い短剣。 その瞳はすでに戦場ではなく、ただ一点――イオの姿を追っていた。
対するバチカルは、すでに上半身の胸当てを投げ捨てていた。 白い瞳がギラつき、握り拳の紋章が刻まれた肉体は、まるで大理石の彫像のように血管が浮き上がっている。
「余計な言葉はいらねェ……!」
バチカルが一気に距離を詰める。地面を抉るような蹴りで砂を爆ぜさせ、瞬時に間合いを潰した。
ガニメデは動かない。いや、動く必要がない。
「永劫遮断――面会禁止」
瞬間、周囲の空間が歪み、バチカルの拳がガニメデの目前10センチで完全に停止した。 まるで透明な壁に阻まれたかのように。
「……っ!?」
バチカルが舌打ちし、即座に体を捻って回し蹴りを放つ。 だがそれもまた、同じ距離でピタリと止まる。 空気を切り裂く音だけが虚しく響いた。
「無駄だ」
ガニメデは静かに呟き、教会銃を構える。 銃口から淡い青白い光が漏れ、聖刻弾が装填される音が響く。
バチカルは笑った。 歯を剥き出しにした、野獣のような笑み。
「壁ごとぶち抜くまでだァァァ!!」
次の瞬間、バチカルの全身が膨張するように筋肉が膨れ上がり、両腕を交差させて全力で突進。 拳と肘、膝、肩――あらゆる打撃部位を同時に叩き込む乱撃の嵐。
ガニメデの永劫遮断が、初めて肉眼で見えるほどにひび割れ始めた。 青白い障壁が蜘蛛の巣のように砕け、悲鳴のような金属音を上げながら剥がれ落ちていく。
「――ッ!!」
ガニメデが初めて後退した。 同時に多連装銃を一斉射。 十二門の銃口から放たれた弾丸が、まるで銀の暴雨のようにバチカルを襲う。
バチカルは動かない。 ただ両腕を交差させ、歯を食いしばって耐える。 弾丸が肉に食い込み、血飛沫が上がる。 それでも止まらない。 一歩、また一歩。 血を撒き散らしながら、圧倒的な意志だけで距離を詰めてくる。
「力こそ……真理だァァァァ!!」
最後の障壁が砕け散った瞬間、バチカルの右拳がガニメデの腹に深々とめり込んだ。
ゴッッッ!!
ガニメデの身体が大きく仰け反り、口から血が噴き出す。 それでも倒れない。 教会銃の銃口を、バチカルのこめかみにピタリと押し付ける。
「…………お前は、確かに強い」
静かな声。
「だが――」
次の瞬間、教会銃から放たれた聖刻弾が至近距離で炸裂。 バチカルの頭部が横に大きく吹き飛び、大量の血と脳漿が砂に叩きつけられる。
「……イオ様の護衛は、私がやる」
ガニメデは膝をつきながらも、ゆっくりと立ち上がる。 血まみれの顔で、闘技場の反対側――部屋の方を見やった。
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一方、豪奢な部屋の中。
「はぁ……んっ♡ あっ、んふぅ……!」
イオの甘い喘ぎが、部屋中に響き渡っている。
ガーレブの大きな両手が、イオの豊満な胸を鷲掴みにしていた。 柔らかく、しかし確かな重みのある巨乳が、指の間から溢れ、形を変える。
「すげェ……重てェな……!」
ガーレブは興奮した声で笑いながら、さらに強く揉みしだく。 指先が乳首を摘み、転がし、引っ張る。
「ひゃうっ! んぁっ、んんぅぅ~っ♡ ガ、ガーレブぅ……激しっ……!」
イオの頬は真っ赤に染まり、瞳は潤んでいる。 普段自分で揉み癖がついているはずの胸が、今は全く違う力と熱で弄ばれている。
ガーレブはイオの顎を掴み、無理やり顔を上げさせると、荒々しく唇を奪った。
何度も何度も角度を変え、舌を絡ませ、唾液を啜るように貪る。 イオはされるがままに口を開き、甘い吐息を漏らす。
「ん……ふぁ……ちゅっ、んむぅ……♡」
キスが途切れるたびに、糸を引く唾液。 ガーレブは満足げに笑い、再び胸に手を戻す。
「見ろよ、イオ。お前の護衛はもうボロボロだぜ?」
窓の向こう、闘技場ではガニメデが膝をついているのが見える。
イオはそれをぼんやりと見つめながら、ガーレブに胸を揉まれ、乳首を抓まれ、身体を震わせる。
「あっ……んぅっ、はぁ……ガニメデ……っ♡」
喘ぎ混じりの声で名前を呼ぶ。
「でも……今は……あんっ! んふぅぅ~っ♡ ガーレブの……手、気持ちいぃ……!」
ガーレブはさらに低く笑う。 勝利の雄叫びのような、野太い声。
「そうだ。今日は僕が全部奪ってやる」
そう言って、再びイオの唇を奪いながら、両手で巨乳を強く、深く、貪るように揉み続けた。
部屋の中は、イオの甘く切ない喘ぎ声と、肉が揉まれる淫靡な音だけが、いつまでも響き続けていた――。









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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!