どこ?
どこなの?
前がよく見えない
壁にぶつかって
躓いて
ねぇ、
どこにいるの?
記憶が過ぎっていくけど
どれもよく思い出せない
どこにいったの?
ねぇ、ぷりちゃん
ここはどこ?
ねぇ
…
心臓がうるさいのがわかる
誰もいない
静かな部屋
なにが起こったかわからなかった
涙が流れていく
ちょうど雨が止んだところだった
散歩なんて久しぶりだから
ぷりちゃんが、水たまりには気をつけてと言ってくれた
ぷりちゃんは、いつだって私の手を引いてくれた
曖昧な歩調でも、ぷりちゃんがいたら安心する
一輪の白い花
その姿に、私は見惚れてしまう
ゆっくりと
優しく
花瓶は小さので大丈夫だよね
スケッチは慣れてないけど
一緒にかいてくれるから、楽しくなる
上手く、できた














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!