第9話

PAGE 9 目黒の幸せを
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2023/06/11 02:26 更新






「目黒くん!一緒に帰ろ!」












「いいよ」








「………………」









あの夜から1週間。








目黒とあなたは、見事に付き合うことになった。








仕事終わりには、






今日も、2人は一緒に肩を並べて帰るという。






「いやぁ〜めでたいねぇ!」






「……………振られたやつの目の前でそれ言う?」








今日も俺は、ふっかと夕飯を食べていた。







「………………はぁ」








なんだか、2人のことを考えると、









ズキンと胸が痛む。







俺はまだ、親友の初恋が実ったことを、









心の底から喜べずにいた。
















「……………………なに恨んでんだろ」









わかってる。俺とあなたは結ばれなかった。










もう、俺の隣であなたが笑うことはない。










わかっているけど、










受け入れたくなかった。









「…………………なぁ、翔太」









「ん?なんだよ」

















「お前ってさ、そんな人だった?」












「は?」











どういうことだ?全く理解できない。









ふっかは水を口に流し込むと、はっきりと言った。









「だってお前、目黒のこと恨んでんだろ」











「……………………」









図星だ。何も言い返せない。









「たしかに、好きな人が親友とくっつくと、



もやっとする気持ちはわかる。




だって嫌だよな。好きだった人が、親友の隣で




幸せそうに笑うのなんて、見てられるもんか」








よくわかってんじゃん、こいつ。










「でもさ、目黒は








お前に恨まれたくて、こうしたわけじゃねぇと思う」







はぁ。ますますわからねぇ。









「きっと、翔太の分まで幸せになろうと思ったんじゃねぇのか?」










「……………………」









でも、なんか納得する。








たしかに、俺が一方的にヤキモチを焼いているだけだ。






それに、俺が我慢すれば、






目黒は幸せになる。







あいつが、幸せになるなら_________

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