lrn side
配信を終えた後、一件の通知が鳴った。
スマホを確認すると、あなたからのLINEだった。
「誕生日おめでとうー!
いい一年にしてね」2025.9.6.1:56
毎年一番最初に祝ってくれるのはあなただし、俺もあなたの誕生日を…多分二番目くらいには祝えてる。
こいつにとっては、ただ友達を祝ってるだけの感覚なんだろう。
でも俺にとっては大切な人からもらった大切な言葉だ。
俺は画面を見つめたまま、ひとり嬉しさを噛み締める。
居ても立っても居られなくて、思わず通話ボタンを押してしまった。
スマホから少し離れているのか、ぼやぼやと雑音が聞こえてくる。
実はあなたの声で言ったら、裏で深夜に話す時のチル声が一番好きだったりする。
声が近くなる。
俺はひとつ、わがままをこぼしてみる。
まあ、困らすよな。
俺はお前が好きだけど、お前には好きなひとがいる。
あなたの好きと俺の好きは違う。
どこまでも一方通行だな、なんて少し不貞腐れる。
あなたは嘘を吐くのが下手くそだ。
好きじゃないなんて思ってないし、そんなこと言えるはずがないから。
振られてもお前と一緒にいたいのは、俺の胸がお前でいっぱいだからだよ。
何気ない時間でも、俺を明るく照らすのがお前だったから。
だから先輩なのに距離近く喋ったり、珍しく俺からコラボさそったりしてたんだよ。
拝啓、来年の俺へ。
来年も誕生日はあなたと話せていますか?
来年もあなたの近くで笑えていますか?
「ローレンとやるの久々じゃん!楽しみ〜」なんて、楽しそうに話すあなた。
にこにこしたあの笑顔を思い浮かべて、俺も自然と笑みを溢す。
お前を好きな気持ちは、今後一生揺らがないから。
少しでいいから、今は俺にお前の時間を。
ローレン誕生日おめでとう🎉🎉














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!