you side
昼のピークが終わって
店内が少し落ち着いた頃。
私はカウンター裏で
エプロンのポケットからスマホを取り出した。
あの日から連絡は途絶えた。
でも話せただけで十分だった。
横から声をかけてきたのは
小さい頃から一緒にいるミンジョン。
ミンジョンはくすっと笑いながら
私の顔を覗き込む。
사랑하고 있지?ㅋㅋ
私を見透かしたように笑うミンジョン。
私は思わず目を見開いた。
当たり前でしょと言わんばかりの顔をして
誰なのか問い詰めてくるミンジョン。
少し迷ってから
私は正直に話した。
ミンジョンは大きく目を見開いて
一気に距離を詰めてくる。
진짜!?
ミンジョンの大きな声が
カフェ内に響き
全員の目線がこちらに集まる。
揶揄うように私を肘で突く
私は照れくさくなって
ミンジョンを軽く叩いた
ミンジョンは
羨ましそうに息をついた。
私は時計を見た。
そろそろあの人が来る時間だ。
そう思った矢先、ドアの鈴がなる。
コツコツと鳴る足音で来たのが分かる。
ミンジョンは私の肩を叩いて
裏へ行ってしまった。
あの人が近づく度緊張感が増す。
いつもと変わらず同じメニュー
それでも私の胸は高鳴っていた。
なぜか無性にドキドキして
顔がよく見れない。
今日はいつもより数センチ
結ぶ位置を高くしただけだった。
ミンジョンでさえ気づかなかったのに。
驚いて固まってしまった。
恥ずかしくなって余計に顔が見れない。
私は顔を見れずにアメリカーノを提供。
その人はアメリカーノを受け取ると
私の顔を覗くようにして
そう言い残して店を出た。
私はその場にしゃがみこんだ。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。