今日から一泊二日の合宿だ
異性と一つ屋根の下で寝るという慣れない状況になるわけだが、私とさとみくんに関してはみんなに秘密にしてるだけでいつもと変わらない
そんな中、今から外でカレー作りをすることになっている
さとみくんと同じ班になったは良いが、死神なんて料理しないだろうしさとみくんが料理出来るか分からない
とりあえず役割を分担して、さとみくんはご飯を焚くことになった
さとみくんは私の言った通りにお米を水につける
お、意外と出来るのかな?と思ったのも束の間。
さとみくんは何処からか取ってきたハンドソープを手に取った
それを見て私は思わず「ちょっと?」とさとみくんを止める
「あ、そうなんだ」じゃないからね?!そんなものでお米洗われたらたまったもんじゃないからね?!
死神ってやっぱり料理出来ないようだ…余計な期待をしてしまった
まあそんな危ないことをしそうになったものの、お米を磨ぐのはなんとか最後まで出来たようだ
今回は外でやるから火を起こさなければならない
さとみくんは火を起こしている男子達の方へ向かって行った
まあいくら死神でも火を起こすのは簡単だろうし、大丈夫だろう
そう思い野菜を切っていると、さとみくんが私の名前を呼んだ
「はーい」と返事をして声のする方を見ると、太い枝の先端におもいっきり火が付いているものをこちらに持ってきているさとみくんの姿があった
私は焦りながらそう言うが、さとみくんは全く焦る様子もなくちょこんとしゃがんで木の枝を置いた
持ってくる方法がダイナミックすぎる…!!
死神って大胆すぎて、正直命狙われるより彼らの行動の方が心臓に悪いかも
その後、さとみくんは私が料理しているところをまじまじと見て、結局さとみくんは何もしないままカレー作りを終えた












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。