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第3話

第3話【交流】
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2026/06/14 10:42 更新
船長が部屋を出ると、待ち構えていたように先程の女性が入ってくる。
イッカク
あなた"翡翠の魔法使い"ってほんとなの?
イッカク
すごい医者だって有名な!
あなた
…まあ、そう呼ばれてるだけですね
あなた
実際はただの片田舎の薬師ですよ、笑
誰が言い出したのかラノベくさい自分の肩書きに改めて苦笑する。魔法使いだなんて呼べるほど私は大した人間ではないのに。
それにも構わず目の前の可愛らしい人は目を輝かせて顔を覗き込んでくる。
イッカク
確かに、綺麗な髪色だね
そういって首元に伸ばされた手を反射的に振り払ってしまった。
やってしまった。完全に。まだ敵の素性も分からないのに下手な行動を取ってしまった。咄嗟にごめんなさいと謝罪の声が漏れ、思わず俯く。しばらく無音の時間が流れ、私は顔を上げ恐る恐る彼女の反応を伺う。
イッカク
ごめんごめん、よくわかんないやつに触られたくないよね笑笑
そうだ、外でも見に行く?うちの船員クルーたち賑やかだけどいいやつばっかりだから!
そう明るく話す彼女の笑顔は少しぎこちなかった。傷付けるつもりではなかったのに。
ここで誘いに乗らないのもなんだかなという感じだったので、取り敢えず着いて外に行ってみることにした。
彼女の嬉しそうな視線を背中に感じながらベッドから立ち上がり自分の体と向き合うと、改めていつ殺されていてもおかしくなかったのだなと思い、体重を支える足に思わず力が入る。
イッカク
ほらみて!ここがうちの船だよ!
部屋を出て声のする方に目を向けると、そこに広がるは青い海と数多の人々。
あなた
ありがとう、
と口先では返事をするものの、目に染みる青さにめまいがする。
イッカク
あ、ごめん座ってる方が楽かな?
私の顔をちらりとみて眉間の皺を凝視したのち、顔色と機嫌の悪さを感じ取ったのか部屋に入るよう促される。そのまま食堂の様な場所へ入ると、そこには数人の船員がいた。
???
お前が先だろ!?
???
はァ?俺じゃねーしベポだろ!!
???
違うもん!!!!






???
あ!!!
部屋のドアを閉めた音でそこにいた3人が一斉にこちらに目を向けた。
ドタドタと駆け寄ってくる屈強な大男たち(1匹を除く)に思わず1歩後ずさってしまう。海賊だから全員鍛えられた体で強そう。
あなた
えっと、ちょっと近いです、…
???
ぁ、わりィ!つい綺麗な顔だったもんで!
???
うっわ、シャチ早速ナンパすんなよ
???
そーだぞー!
シャチ
いいだろ別に!俺はシャチ!この船の旗揚げメンバーだから困ったら何でも聞いてな!
ペンギン
全く…。俺はペンギン。同じく初期からこの船にいる。シャチとは昔から一緒だからこいつでなにか困ったことがあったら教えて
ベポ
僕ベポ!シロクマのミンク族!!いちおー航海士!
私が何か問う前に、目の前の騒がしい3人が自己紹介をする。シャチの帽子にサングラスをしていて人一倍騒がしい人がシャチというらしい。中央にいる落ち着いたイケメン風のPENGUINと書かれた帽子を深く被っている人がペンギン、その大きさに似合わない可愛い顔と声をしているのがベポと名乗っている。
一応ここは礼儀として自己紹介しておくべきか…?
あなた
っ…あなたの名字です、
シャチ
へぇー!あなたの名字か!名前はなんて言うんだ?
ペンギン
名前は聞いてないけど事情はキャプテンから聞いたよ、大変だろうけどよろしくな
ベポ
僕も名前知りたい!なにちゃん?
あなた
あなたの名字・あなたと言います…
少しの間ご迷惑おかけします



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