NICHOLAS side
オープニングを撮り始めておよそ10分
今日は、スキー対決をするらしい
今日の天気は曇り
雨が降りそうではなさそう
久しぶりのスキー、楽しみ
手を挙げたのは、マキ、俺、ジョウ
まぁそんなこんなで、9人でリフトに乗り、登っていく
そんな話をしながら進んでいき、上まで着いた
何故か俺が最後になった
しかも1人だし。
下で皆が待っている
ゴォォォ
滑り出して、2秒ほどした時後ろの方で変な音が聞こえた
下の皆が横に避難している。その時俺は悟った。
雪崩だ……
どうすることも出来ず、俺は雪の中へ埋まっていった
K side
雪崩が起きた。一瞬だった。
ニコは気づいたら居なくて、俺たちは避難できたけれど、ニコはどうなったのか俺たちは何も知らない。
スタッフも、皆いるのに、ニコだけがいない。
皆、雪をかき分けていく。
ニコと叫んでも何の返事もない。
スタッフも、皆ニコラスを探してる
お願いだから、何でもするから、ニコラスを助けて下さい…。
ウィジュが乱れてる。当たり前だ。親友を今、目の前で亡くすかもしれない、不安で仕方がないのだろう。
他の皆も、ギリギリの状態。
俺だって……っ
スタッフさんの声に一斉に振り向く
その人の所へ走り、雪をこれでもかとかき分ける
見つかったニコは、体が冷たく、今にも凍え死にそうだった
急いで、雪の中から出し、必死に温めた
息も浅く、脈も弱い。
危ない状況だ。
それなのに、救助が来るのはまだ先。
雪崩の影響で道路が塞がってるらしい。
今にも凍え死にそうな弟を誰も諦めたりなんてできるわけがない。救助が来ないからなんだ。
俺たちで、ニコの命を繋ぎ止めてやる。
寒いはずのニコラス。
それなのにあまり震えていない。
手先だけ微かに震えている。
ウィジュがニコの手を握る
この声がニコに届いているだろうか。
必死に体をさする。
ニコの体に毛布をかける
暖かい物をニコに渡す
微かに残っている力でニコがそれを握る
少しずつ、ニコの体に体温が戻っている気がした
少しして、サイレンが聞こえてきた
なんとか繋ぎ止めた命。
色んなチューブに繋がっているニコラス。
一命は取り留めたけど、目を覚まさない。
いつ目覚めてもいいのに、ずっと目を瞑っている。
皆、心配そうにずっとニコのそばにいる。
俺は医者の話を聞きにいった。
病室に戻ると、ニコラスを囲って皆眠っていた
俺はずっと思っていたことを口に出した
静かにその声は消えていった
ニコが目を覚まさなくなって1週間が経った
俺たちは仕事できるような状態ではないため、無期限の活動休止が発表された
ニュースでもニコラスの状態は取り上げられLUNÉの皆がとても心配している。
"ニコラス、いつまでも待ってます"
"我們一直在等待"
沢山の言語で伝えてくれるLUNÉ
ニコラスはチューブなどに繋がれたまま依然として、何も変わっていない。
ニコラスの笑い声も、拗ねた声も何も聞こえてこない
皆の精神状態も不安定だ。俺がしっかりしないと。
フウマはずっと冷静だ。俺の状態も、皆の状態もちゃんと考えてくれてる。
フウマの頭を撫でる。
俺だけに見せる弟の顔が、いつもより目立っている気がした
ニコラス side
目が覚めたら、真っ白な空間にいた
寒くて、どこまで行っても白くて。
歩いても、歩いてもずっと白くて、どこに向かえばいいのかも分からなくて。
声を出しても、その声が木霊するだけ。
だんだん不安になってきた時
かすかにK형の声が聞こえた
ウィジュが泣いてる声だ
皆の声が聞こえる
声のする方に走っても、ただ白い空間が広がるだけ
分からない…どうしたら戻れるのか
その場に崩れ落ちる
あれ、白い空間じゃ、ない?
目を開けると、そこには知らない天井が映っていた
横に目を移すと、メンバー全員が寝ていた
戻ってきた
「ニコ……」と言いながら頭を撫でられる
K형が嬉しそうに皆を起こす
みんな泣いていて、笑いそうになる
視界が暗くなったかと思えば、皆に抱きしめられた
"おかえり、ニコラス"
俺が目を覚ましたことは、もちろんニュースにも取り上げられ、LUNÉの皆にも知れ渡った。
"良かったぁぁ、!ニコラスーー!"
"보고싶다…ㅠㅠ"
だんだん体が動くようになった俺に、コメントを見せてきたり、これまでの話をしたり、。
でも、1箇所だけ動かしづらいと言うか、力が入りづらい所があった
右足だった。
歩けはするけれど、時々力が入らなくなる
急に力が抜けて、倒れそうになったのをウィジュが支えてくれたけど。
痛みは無いし麻痺って程でもない
言うべきか、否か…俺は迷っていた
思ったより即バレしちゃった
レントゲンや、他の資料を見ながら、原因を探ってくれてる先生。
俺はまた、病室に戻ってきた。
原因がはっきりするまでは、あまり動かないようにと言われてしまった。
メンバーも今は、宿舎に戻っていて、1人きり。
なんか、思い出すな…。
夢の状態を。
真っ白な空間に1人きりだった。
声を出しても、誰も何も言わなかった。
声を出しても、誰もいないから、返ってくるわけない。
分かってる、分かってるけど、、、
布団に潜り込む
FUMA side
1度ニコ以外のメンバーは宿舎に戻ることになり、
着替えや、その他もろもろの生活用品を持ってくることになった。
今、ニコと同部屋なのはウィジュ。
俺達も、ニコに必要な物を持って、宿舎を後にした。
また病院に戻って、ニコの部屋に入る
部屋に入ると、ニコは何故か布団に潜り込んでいた。
俺たちを見るや否や、いきなり立って俺に抱きついてきた
その声は有り得ないほど震えていた。
俺を抱きつく手に掴み離さないという意志を感じる程。
背中を優しくさする。
雪山にいた時の事を思い出したんだろうか。
俺を抱きつく力が弱まり、そのまま崩れ落ちたニコラス
空気が入っていかないのか、胸をぎゅっと握りしめる
それと、右足を、強く叩いている
落ち着かせるのと同時に叩いている手を握った
今にも泣きそうな顔で苦しそうに息をするニコ。
他のみんなが先生を呼んできて、対応してもらった。
ベッドに戻ったニコラスはずっと俺の手を握っている。
何かを怖がっていて、ずっと手が震えている。
手をさすると落ち着くのか少し力が緩まる。
でも、まったく離してくれないので何も出来ない。
正直に話してくれた。
夢の事も、足の事も。
話していく内に、手の震えがまた一段と強くなる。
そんな会話をしながら、なんだかんだで昼になった。
看護師さんが昼ごはんを持ってきてくれた。
なんやかんやありまして、退院の日。
足の薬をもらい、宿舎に帰ってきた。
その声に皆目を輝かせる。
部屋の電気を消しロウソクに火をつける
火が消え、煙が上がっていく。
それと同時に電気をつける。
そして活動再開。
さっそく撮影が入っていたり、雑誌のインタビューがあったりと有難いことにスケジュールは埋まっている。
俺たちも会う人と会わない人と別れ、個人個人の仕事をしたりしている。
俺はと言うと
俺は個人の仕事で、アンバサダーに選ばれた。
その撮影のため、一人で最近は動いている。
そういえば今日はニコラスもここら辺だったよな
帰り寄ってくか。
ニコラス side
雑誌の撮影。
一人で撮影するのはすごく久しぶりだ。
最近はずっとメンバーといたから少し寂しいけど、
なんとか頑張っている!
部屋に戻り、椅子に座る。
椅子でのんびりしているとスマホが鳴った
やった、!ふうまくんと帰れる!
めっちゃ久しぶりかも、!
そんなこんなで撮影が終わり、俺は急いで出口へと向かった。
自動ドアに近づくにつれ、知ってる面影が視界に入る
あれ、2人、?
2人きりかと、思ってたのに...
あっぶねぇ、ウィジュが拗ねるところだった
3人一緒に宿舎に帰るのはほんとに久しぶり。
今横にメンバーがいるのがこんなに嬉しいなんて、。
帰り始めて、5分。
そろそろ宿舎が見えてくる頃だけど、なんだかさっきから、足の感覚が弱まってる気がする。
そういえば今日薬を飲み忘れてたんだった。
最近めっちゃ調子良かったから、忘れてた。
言う、?いや、あとちょっとだし。
帰ったら薬飲めばいいし、、。
でも、2人歩くの早いな...
置いてかれちゃう……かも、。
バカか。俺は。今思い出してどうする、。
夢の事なんか、もう...とっくに...ッ
あぁ、もうっ、足に力入んない...
だめだ...怖い…
足から力が抜けて倒れかけた時
俺の異変に気づいて走って戻ってきた2人。
え、うぃじゅ行っちゃうの、
やだ、だめ、置いてかないで、。
あぁうぃじゅ行っちゃう……
置いてかれる……
ふうまくん...
置いてかれちゃう。ふうまくんにも。うぃじゅにも。
ずっと抱きしめてくれてる手に、体に、これほど安心するなんて。
大丈夫って分かってるのに。
涙が止まらない。
なんか寒いし、。
ふうまくんはもっと強く抱き締めてくれた。
あったかい、。
ふうまくんの胸でゆっくり息をしていると
2人が走ってきてくれた。
俺が手を伸ばすと、すぐ握ってくれるうぃじゅ
お水と、薬を飲み、そのままふうまくんに抱えられながら宿舎に戻った。
ベッドの上に横になる。
とまぁこんな感じでたまに怖くなったり、するけども、なんとか皆に支えられながら活動を続けていけてます!
終わり
はいっ!!すずです!!
お久しぶりでーーーーーーーーーーーす!
ちょっと期間空きすぎですよね、、、、
出すタイミングも、最悪笑
ほんとこんなのんびり投稿あんまないと思います┏○"
今後も、このペースかもしれないですが宜しくお願います🙏
リクエストありがとうございました!(´▽`)























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!