あなたside
リーバルのシチューを食べてから数時間がたった。
外はもう太陽が沈んできて薄暗い。
食べ終わった後、タイミングよくヤゲンさんが
ワンピースをもってお見舞いに来た。
「イチャイチャすんのも程々にしろよ〜」
と、大手を振りながら帰っていった。
いや、別に、してない。
夜はおばぁが作ったサンドウィッチを食べる。
パンまで手作りらしい。この人ほんとにすごい。
間延びした返事をしながら、ゴロゴロとする。
肩が痛い、ふくらはぎも。
死ななかっただけ良かった。怖かったし
二度とあんなような思いはごめんだ。
どうやら声に出ていたらしい。
リーバルは布?と桶を持って入ってきた。
冷たい風を頬に受ける。
リーバルの背中に乗って気づけば
温泉に降りたっていた。…流石、速い…。
もう気を失っていた気さえある。
リーバルから話を聞くと
おばあと私の入浴の際の話を聞いたヤゲンさんが
こんな外で服脱ぐの恥ずかしいよな、ということで
私の為にハイリア人仕様にしてくれたようだ。
「行くの?」と聞こうとしたところで
フワッと体が浮いた。
何事かと思いきや、リーバルの嘴が目の前にある。
なんと、リーバルが私を姫抱きにした。
いや、これが初めてという訳でもないけども
ほとんどが意識ない時だし、いや、改めると恥ず、!
イケメンってなんで顔の圧凄いんだ...。
急に翡翠色の目がこっちを見てそういった。
驚きすぎて一言目が裏返ってしまって恥ずかしい。
こんなので私が動揺してるみたいで嫌だ。
…実際ドキドキしてるけど。
お返しだ、鳥野郎。
𝙉 𝙚 𝙭 𝙩 ↪︎













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。