そう言ってディノさんは立ち去ろうとした私の手を引いた。
そう言ってディノさんが掴んでいる私の手は確かにふるえていた。
無鉄砲に突き進んだはいいものの、さすがに男の人2人相手にするのはすごく怖かったみたい。
こんな震えるほど自分が怖がってるなんて気づかなかった。しかもディノさんに見られちゃうなんて…
自分から言ったのに震えてるなんて情けなさすぎるよね…ディノさんになんて思われるかな…
そう言ってディノさんは私の手を引いて抱きしめるように優しく私を包み込んだ。
私はディノさんの優しい言葉を聞いて緊張がとけて涙が止まらなくなってしまった。
私はそれからいっぱい泣いてしまった。
それでもディノさんは私が泣き止むまで優しく抱きしめて、頭を撫でてくれた。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!