SMside
慌てたように急に喋り出すリノヒョン
かと思いきや
LN「ごめん‼︎寝るわ‼︎」
隠れるように布団をかぶって僕らに背を向けた
…その背中は痛々しく震えてた
そこまでして必死に隠す理由はなに….?
SM「分かったから。そんな布団被ったら、
また苦しくなるよ?」
もう既に体も心もボロボロなのに、
それを認めたくないのか、意地なのか、
相当しんどいはずの身体を起こして
壊れたレコードのようにリノヒョンは繰り返した
SM「…もう十分頑張ってるよ。ほんとは
分かってるでしょ?身体がついてい 行かないの」LN 「そんなっ、そんなことない…!!」
FL「ッあぶな…!!」
首を横に振り大きな声を出した反動で
フラッと体が後ろに倒れかけた
幸いヨンボガがすぐに支えて
頭を打つことはなかった
LN「…っ、俺は、まだやれる。こんな事で負けて、
みんなの期待に応えられないなんて…」
…そうやって、今までも何度も何度も
自分を奮い立たせてやってきたんだろう
まるで自分への暗示にしか聞こえなかった
SM「休むことも体調が悪くなることも、負けじゃない
時には休まなきゃいけない時もある
リノヒョンを見てアイドル失格なんて思わない」
LN「っ…、」
リノヒョンをぎゅっと力強く抱きしめると
僕の方が温かいもので濡れた
LN「…もっと、」
SM「ん?」
LN「もっと、頑張りたいっ、もっと…もっとッ、
期待に…応えたいっ、」
SM「ん…そうだね」
LN「はぁッ…つよく、ならなきゃ…だめっ…」
震える肩をそっと抱きしめ直した
伝わるように
届くように
SM「強い人だよ。強すぎるから、限界を知らない。
…でも、もう強くならなくていい
1人で全部しなきゃなんて思わなくていいの」
少しだけ震えが小さくなった気がした
LN「んっ…、あり、がと…」
綺麗な肌に伝う大粒の涙は
リノヒョンが耐えて頑張ってきた証拠
これからは、みんなで頑張れるように
支えていかなきゃな
END











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。