私の片手は大介に握られていて、こっちこっちと引っ張られる
私たちは頷いて、教室に足を進めた
私たちのクラスは1年2組
隣のクラスの3組に照、涼太、亮平
何故か少し離れて9組に蓮、康二、真都
お昼は一緒に食べることになってるし、楽しみだなぁ
涼太のお弁当は美味しいしね
そう呟いた翔太がドアを開けて、少し後ろを歩いてた私たちを待っててくれる
教室に入った途端、空気が一瞬凍る
いつもそうだ
みんな驚いちゃうんだよね、こんな見た目だからさ(笑)
昔みたいに久遠家のことをみんなが知ってる訳じゃないし
はたから見たら、髪を染めてカラコン入れてる人みたいだもん
さっき歩いてる時に誰かの声が聞こえたけど...そりゃ校則めちゃくちゃ破ってる人見えるよね(笑)
小学校も、中学校も、毎回こんな感じで(笑)
よく部屋で落ち込んでたらみんな来てくれて、慰めてくれたなぁ...
...でも、今回はいつもと違う
みんなが、一緒にいてくれる
渡辺side
俺は耳がいいから
目を閉じて耳を澄ますと、小さな声でも聞き取れる
「あれ誰?名前何?」
『久しいに遠い...?
これなんて読むんだ?名前はあなただって』
「ふーん、なんか変わった苗字だし年寄りみたいな髪色だし(笑)染めてるんだとしたらダサすぎ(笑)」
『うち染めるの禁止だから地毛だろ』
「でも目の色もおかしいぜ?絶対カラコンじゃん(笑)」
...まじで、聞けば聞くほどムカつく
こいつら以外にも近くのスカート短い女子たちもなんか言ってるし
自分の机に荷物を置いてあなたの所へ
大介はもうご機嫌で、いつもの何倍もにこにこしてる
あなたもなんだか嬉しそう
...よかった
あなたが心配そうな不思議そうな顔をして俺を見つめてくる
...あなたのこと悪く言ってる奴がいてムカついてたって言うのもあれだしな...
あなたはそう言って微笑んだ
🚪ガラガラ
入ってきたのは明らかに教師っぽい人
「立っている人は席に着いてください。この後の入学式と全校集会について説明します」
辰哉にそう言われて、俺は慌てて席についた
to be continue...











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。