直感だった。彼は嘘をついている。
いつもと雰囲気が。言葉選びが。ラフさが。
どうしても気になった。
何故、彼はあの話題でだけ。
思わず、二人になった時聞いてしまった。
こうやって月君に話しかけることは殆んど無かった。
互いの名前を忘れてても違和感はないくらいには。
私は、月君程頭がいいわけじゃないから。
今までの会話の中で直感以外の証拠は見つけられない。
だから、私は今君にこうやって聞く。
本当にそれだけで、それ以上でもそれ以下でもない。
いや、これは、勘違いじゃない。
夜神月は、夜神月がキラなんだ。
今、証拠はなくとも。
この目で君がキラだって証拠を見つけるよ。
本当か嘘かなんて、月君にしか分からない。
少なくとも、自分がキラだったとしたらこの状況で白状するわけがない。
どうなるか分からないから。
「警察と関わりがあるかもしれない。」
「秘密を秘密にできないかもしれない。」
私と月君はあまり話さない。
そればっかりに、ペラペラ喋る訳にはいかない。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。