第27話

26話
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2024/02/28 08:44 更新


五条 あなた
ねぇカエデちゃん神崎さん、アレ  ・ ・が見えてるの?
茅野 カエデ
…化け物の、こと?


やっぱ、見えてるんだ。


……良いね。メガネなしでも見えて。


私はどんな状況でも、このメガネがないと見えないんだよ。


そんな私がここに立つ資格がないことぐらい。自分が1番分かってる。


それでも。戦えるのは今この場で私だけ。



突っ立ってる男たちの中でも数人見えるヤツがいるようで、恐怖で怯えている。


……あぁ。頭痛い。




五条 あなた
あんたら死にたくなければさっさと消えて
五条 あなた
…邪魔なんだよね



声を低くして言えば恐怖で怯え、廃ビルから出ていった。



……さて。



五条 あなた
・・・



アイツらが逃げたところで退路を塞がれた。


カエデちゃん達を逃がす時間はない。


…… けど。




五条 あなた
弱いねお前
五条 あなた
……私の方が強い



一瞬で呪霊の懐に入り、ナイフを思い切り振りかざした。



ピクピクと動く呪霊。

やがて動かなくなり消えていった。





神崎 有希子
今の…なんだったの…?
五条 あなた
……知らなくて良いことだよ




それだけ言い、私はその場に崩れ落ちた。



茅野 カエデ
あなたちゃん!!



そんな私のもとに、カエデちゃんと神崎さんが駆け寄ってきた。



神崎 有希子
どこか怪我した…?大丈夫?



彼女の言葉に何か返す余裕などなく、唇を噛み締め痛みに耐える。


……これだから。呪霊を祓うのが嫌なんだ。























…あれ、確かにここで呪霊の発生情報があったんだけど
子供がいるだけ…?



痛みに抗っていると、聞こえてきた女性の声。


茅野 カエデ
誰…!?
誰、ってそれはこっちのセリフ…
って、君大丈夫?



私の前に屈む気配。


ゆっくりと顔をあげると、顔に大きな傷跡のある女の人がいた。



……まって。あなたが持ってるそれ


ナイフから呪力を感じ取ったのか。


ナイフを見て目を見開く。


……この人、呪術師か。



ねぇ君たち、さっきまであったこと説明出来る?
茅野 カエデ
えっ、と



カエデちゃんがさっきまであったことを説明する。


それを聞くと女の人は私の顔を覗き込んだ。



…その顔、どこかで見たことあるような



次第に頭痛も収まってきて、起き上がって彼女の顔を見た。


まじまじと私の顔を見て考え込む。


……よく見れば、私も何だか見覚えがあった。



あっ。そうよ、あのクズに似てるんだわ
五条 あなた
・・・



……あのクズ。


そのひと言で誰のことを言っているのか分かってしまった。なんか悔しい。


同時に、彼女のことを思い出す。



…待って、もしかして
五条 あなた
多分、思ってる通りかと


何かを思いついたように目を見開く。


私の答えで確信がもてたのか、そっと私を抱きしめた。





良かった、無事だったのね
五条 あなた
……久しぶり、歌姫さん
庵 歌姫
うぅっ、あなたがあのクズみたいにクズに育たなくて良かったあぁぁ
五条 あなた
・・・


兄さん関連で苦労してる人多すぎでしょ。


同情の余地しかない。





















赤羽 業
…えーっと、これどういう状況?
茅野 カエデ
あ、カルマくん
茅野 カエデ
うーん、私達もよく分からない…



ボコボコにされた男の襟元を掴みながら、


カルマや他の班員達が入ってきた。


いやガラ悪くない?


歌姫さんびっくりして叫び声あげちゃったじゃん。怖がりはなおってないんだね。



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