泉鏡花と共に脱出して、組合の計画を全て止めた後の話
私は個人的な目的をやり終えたので、マフィアに戻ろうとしていた。
そんな時、一人の男性に捕まって____
まったく、誰なのよ。
顔見たらすぐ文句言って抜け出してやる____
どうしよう
心が苦しくなる
罪悪感が湧いてくる
隠さなきゃ
笑わなきゃ____
どんなに笑っても、この人の前では意味がない
私の微笑みなんて、この人は一瞬で見抜いてしまう。
私の一瞬の動揺さえ、見過ごさない
乱歩は構わず私の手を引っ張って、探偵社のオフィスに連れて行った。
乱歩は私をソファに座らせると、駄菓子やら和菓子やらをずらりと机の上に並べた。普段なら絶対にやらないはずだ。
与謝野姉は私に勢いよく抱きつく。
緊張の糸がほぐれたのか、私はただ圧倒されることしかできなかった。
やばいやばい、人が集まって来た
乱歩にはバレてるけど、他の人たちにはバレたくない!
私はすぐにソファから立ち上がって太宰の横を通ろうとした。
でも太宰は通してくれなくて、ずっと私のことを通せんぼしていた。
あ、だめだ
早くここから出ないと
私は勢いよく太宰の手を振り払った



















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。