ーjm sideー
AM7:00
まだ早い…か…?
土曜の朝だし、
昨日はなんか用事があるとかで断られたし…
さすがに、まだ寝てるかな。
駐車場にテヒョンの車があるのは確認したから、
家にはいるのはわかってる。
てか、こんな朝っぱらから、
迷惑…だよな。
俺だったら絶対に嫌だ。
だけど、、、
この胸の中の、、、
なんかよく分からない、モンモンとした感情?
言葉にして吐き出さないと
どうにかなりそうで…
そんな時…浮かんだのがテヒョンの顔。
アイツになら…
なんか話せる気がしたから。
オートロックのインターホンの前で
軽く深呼吸をする。
なんで友達の家に遊びに来ただけで
緊張してんだよ。
俺ってこんなチキン野郎だったか?
ふんっ!
柄にもない…
朝メシ一緒に食いに来た位の
テンションでいいじゃねーか。
ピンポーン♪
…あれ?
もしかして…いない?
やっぱりまだ寝てるのかな…
あぁ、くそっ!
じゃあ、俺のこのモヤモヤをっ、
一体、どうしたらっ、、、
ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン!
…気がついたら、インターホンを連打していた。
さすがに…
迷惑だよな。
帰…
ピッ…
やっぱりいたんだ♪
あれ…?
反応ないな。
…おっ!
ん…?
この声は、、、
なんだ、お前もいたのか…

てな感じで…
さんざん大騒ぎの末に、
どうにかエントランスを通過。
よし! 第一関門を見事に突破。
それにしても…
ジョングクがいる事まで考えが及ばなかったな。
それもそうか….
あいつら、付き合ってんだもんな。
それにしたって、ジョングクのあの態度はなんだ?
「留守にしています。」だと?
いるじゃねーか!!
恋人が出来たら、親友の俺は用無しになったんか?
あぁ、文句言ってやらなきゃ気が済まない。
テヒョンの部屋に向かうエレベーターの中、
ジョングクが一番嫌がりそうな事を考える俺。
だってさ…
ジョングクも一緒にいるってわかった時
アイツにも話を聞いてもらえるって…
本当は俺…
ちょっと嬉しかったのに。
あ…
アイツが一番嫌がる事…
テヒョンと、めちゃくちゃイチャついてやろう♪
はは! きっと血相変えて、止めにくるだろうな。
ピンポーン♪
…
…
またか…
ピンポーン!
ピンポーン!
くらえっ!
ピンポン攻撃っ!!!
…
…
なんだよっ!
マジで開けないつもりか、、、?

玄関の前で、大騒ぎしてやる!!!
どうだっ?!
開けないわけにはいかないだろ?
こちとら、もう引き下がれないんだ!!!

ジョングクが悪態をついている声も聞こえる…
あきらめの悪い奴だな。
まぁ、俺もだけど…
それから待つ事、数十秒…
カタッとドアの向こうで音がする。
おっ…やっとか?
カチッ
鍵の開く音。

ドアが開くと同時に
テヒョンに飛びつくとバランスを崩して
二人一緒に倒れ込む。

身体を起こしてテヒョンを見ると
被ったフードの紐をキツく縛り、
まるでテルテル坊主みたいだ。
その格好があまりにも滑稽で
フードの上からテヒョンの頭を撫でくり回す。


慌てるテヒョンが面白くて
ふざけ半分にフードの紐に手をかける。

紐が解けた瞬間に
身体がフワッと浮き上がった。
浮かんだ…というか、
吊り上げられたって方が正しいかも。
背後に感じる殺気に似たオーラでわかる。
…わかるけど、一応チラッと目線を向けると、

笑顔だけど…心の中は穏やかでない表情のジョングク。


そのまま肩を組まれて、
半ば引きづられるようにリビングへと
連行された。
こんなはずじゃ…
中へ入れてくれない仕返しに
ほんのちょっと揶揄ってやる位のつもりだったんだ…
リビングへ着くと、
投げ飛ばされるようにソファに座らされる。
それから俺は、
会社の愚痴を馬鹿みたいにベラベラと
喋り続けている。
本当はこんな話をしに来たんじゃない…
話したい事も話せずにいる理由は、
皆さんもご存知の通りだろ?
目の前に俺を睨みつける猛獣がいる…
だけど…
一番の理由は、そこじゃない…。
俺、見ちゃったんだ。
フードを外そうとした時、
テヒョンの首やら、鎖骨やらに
生々しく残された赤い…アレ。
どう見たって、出来立てホヤホヤじゃんか!
しかも、床に転がったテヒョンが妙に艶っぽくて…
それにさ、リビングに入ってきたら、
男二人が泊まっていたとは思えない位に
整頓されているし。
窓も開けて、換気もバッチリ。
残したくない空気でもあったんだろうか…
それに、ジョングクの胸元からも
チラチラ見える赤い…
はぁ…二人を纏う雰囲気が、
前とは全然違うっていうか…
部屋のどこを見ても
昨夜、ここで何が起こっていたかを
想像してしまう…
いや、、、
何か起こっていたとしか思えない
確信が芽生えてしまって、
目のやり場に困るんだ。
あぁ、なんてタイミングの悪い…
なんで今日だったんだよ!!!
どこかの誰かが叫んでいたっけ…
なんて日だっ!!!
てか、そう思ってるのは俺だけじゃなくて
目の前のジョングクの目がそう訴えかけてくる。
そして今、俺はパニック寸前で
息継ぎも忘れて喋り続けていると言うわけ。
そして、喋りまくる俺を黙って睨みつけたり、
怒鳴りつけたりした末に、
ジョングクは静かな口調で言うんだ。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。