⚠️動物が死ぬ表現があります。
無理な人はUターンしてください。
⚠️キャラが動物を殺すシーンがあります。
解釈違いの方もUターンしてください。
⚠️夢主の動物への扱いが酷いです。というか雑いです。
無理な人はUターンしてください。
出口はあちらです。
本編に入ります。
ある日、クリーヴがオレンジを取るのに付き合っていると、どこからか猫の鳴き声がした。
…草むらにいた小汚い猫で、子猫ではなかった。
…お母様が猫を飼うことを許してくれるわけない。
と、分かっていたから外でこっそり世話することにした
川で捕まえた魚をあげたり、オレンジの果肉をあげたりと普通に可愛がっていたが、
懐くことはなかった。
お母様にバレたらまずいと思い、
クリーヴとペルヴィにも言わずに世話してた。
…ある晩、流石に汚いにも程があると思い、
川の水で洗おうとして猫の耳と首ねっこを掴んだ。
そしたら猫に引っ掻かれ、顔と腕に傷が出来た。
そのまま猫はどこかに行ってしまった。
…お母様にどう説明しよう。
そんなことを考えていた。
どうもできないから建物に戻ると、
手当をしてるクリーヴとペルヴィが居た。
そう誤魔化した。
猫の世話をしてたのがバレたくなかったから。
その晩は水で傷口を洗って手当をした。
アルコールで消毒しようと思ったが、
何故か瓶ごと無くなって居た。
…顔を洗ってた時に外から猫らしきものの断末魔と
水に落ちる音が聞こえたが、気にしなかった。
…気にしなかったといえば嘘になる。
正直、あの汚い猫だったらざまあみろと思った。
だから、少しいい気分になって眠りについた。
朝起きて、いつも通り1日を始めようとすると、
扉の前が妙にざわついているのに気づいた。
…猫の亡骸。
間違いなく昨日のあの猫だ。
みんなが集まって大騒ぎするのもわかる。
どこか焦げてるような匂いがするこの猫は、
相変わらず汚かった。
壁炉の家は大騒ぎ。
居るはずのない猫が居ると思えば
それは焦げた死体だった。
そりゃ大騒ぎにもなるだろう。
…焦げてはいるけど全身びしょびしょ。
けど毛が焦げた程度だから死因は焼死じゃない。
溺死でもない。
ずっと扉の前に置いておく訳にも行かないから、
適当に穴を掘って埋めた。
悲しいとは思わなかった。
今思えば、あれば全部ペルヴィがやったのだろう。
マッチとアルコール…消毒液を持ち出して、
消毒液を猫にかけ、マッチで火をつける。
火がついた猫は本能で水に飛び込む。
猫は泳げないから、ペルヴィに大人しく捕まる。
その手の“呪い”の力で生命力を奪う。
おそらく、私が引っ掻かれたのを見ていたのだろう。
猫を埋める時に腕の傷が見えた。
猫を殺す時にできたであろう引っ掻き傷が。
それが、ペルヴィがやったと確証を持てた証拠だった。
ペルヴィと街を歩いている時、
手のひらくらいの大きさの猫の置物が目に入った。
それでこの出来事を思い出した。
わざとそう言うと申し訳なさそうに顔を逸らす。
今はもっと可愛いのが居るし、
あの汚い猫なんてどうでもいいんだけど。
本当にあの猫の置物がいらないのか目で訴えてくる。
…可愛い。
懐いてくれた可愛い猫ならリネットが居る。
…ペルヴィに傷をつけてもらった贅沢な猫。
それに似てる置物なんて要らない。
買ったところで3日で壊してしまいそう。
恋人繋ぎにされた手を握り直す。
するとペルヴィの目線も置物からこっちに戻って来る。
ペルヴィからの最初の形のある“愛”はその猫の死骸。
もちろん当時は嬉しいよりも
気味が悪いが勝っていただろうね。
今、同じことをされたら、愛の形みたいで興奮する。
…ま、その猫に嫉妬するからやって欲しくないけど。
次の話まで続きます!次はお父様sideです!














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!