翌日。
教室に入った瞬間、
なんとなく視線を感じた。
いつも通り笑う。
でも胸の奥は少しだけ落ち着かない。
席に座るとすぐ。
正直に答える。
すると、周りの子たちも集まってくる。
どう答えようか迷っていると――
後ろから、静かな声。
振り向く。
目が合う。
――昨日のこと、思い出す。
思わず目を逸らす。
少しずつ空気がざわつく。
そのとき。
落ち着いた声。
さっきまでの空気が少し変わる。
りうらが、ゆっくり立ち上がる。
その言葉に、みんなが少し黙る。
声は強くない。
でも、はっきりしてる。
空気が少し落ち着く。
そのあと。
小さく言われる。
教室を出る。
人気のない廊下。
その言葉に、少し驚く。
そう言うと、
りうらは少しだけ安心した顔をする。
その優しさが、胸にくる。
少し沈黙。
でも、その空気は嫌じゃない。
素直に言うと、
りうらが一瞬、固まる。
でも、少し照れてる。
そのとき。
遠くから声。
少し不安になる。
でも。
そっと、手を取られる。
その一言で、全部落ち着く。
教室に戻る。
まだ少し視線はある。
でも。
小さく笑う。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。