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第1話

高校の同窓会
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2025/12/21 05:04 更新
萌絵
久しぶり、優花!
私を見るなり、明るく話しかけてきたのは、高校のときの親友だった優花だ。
朝、通知の音で目覚めた。
優花
ん…?誰だろ…
スマホを手に取り、LINEを開く。
萌絵
「来月の同窓会、優花は行くの?」
予想外の人物からで、戸惑う。
萌絵とは、高校1年生のの時に同じクラスになったのがきっかけで、仲良くなった。
彼女のことは親友だと思っていた。大好きだった。


けど、彼女は美人で、性格も優しくて、人気者で、いつも周りに人がいた。地味で人見知りで友達も少ない私なんかが、隣にいていい存在じゃなかった。

だから、高校を卒業してからは少し疎遠になっていた。



だからこそ、突然彼女が私にLINEするなんて予想できなかった。
優花
「行くつもりだよ。萌絵は?」
と返事を送った。
優花
…優花なら行くんだろうな。
思わず、そう口に出していた。

優花は、いつもクラスの中心だったから。
…私は、いつもそれを隅から見てることしかできなかったけど。

萌絵からの返事はすぐに来た。
萌絵
「優花が行くなら行こうかな。」
なにそれ。まるで私が行かなかったら萌絵も行かないみたい…。

いや、そんなはずない。私なんかのためにそんなことを言うわけがない。
…でも、勘違いだったとしても、そう言ってもらえて少し嬉しい自分がいた。
萌絵
「優花と会うの楽しみ!」
…どうせ、彼女は誰にでもこういう事を言っているんだ。勘違いしちゃダメだ。
優花
うん、久しぶりだね。萌絵。
やっぱり、すごく美人だなぁ…。
私なんかに話しかけてくれるなんて、本当に良い友達だ。
萌絵
ね、優花、私の隣の席おいでよ。一緒に飲もう?
優花
え、いいの?
驚いて、私が聞き返すと、
萌絵
もちろん!優花が隣に来て欲しかったから、わざわざ空けておいたんだよ?
ぽんぽん、と自分の隣の椅子を叩く萌絵。
優花
じゃ、じゃあお言葉に甘えて…。
私が席に座ると、私の正面にいた同級生の男子が、
同級生
お、俺…ほかの席にしようかな…
優花
………?
なぜかそそくさと逃げるように席を移動する男子と、それをなぜかニコニコと見つめている萌絵。

変だな、と思って萌絵をじっと見ていると、萌絵と目が合った。
萌絵
ふふ、どうしたの?私に見惚れちゃった?
萌絵の冗談めかした口ぶりに、思わず私も冗談で返す。
優花
ふふ、そうだよ♡ ってのは嘘で…
萌絵
っえ
私の言葉を遮って、驚いたようにこちらを見る萌絵。
萌絵
あ、じょ、冗談ね…。うん。そうだよね。何でもない…
優花
え…萌絵、急にどうしたの?
萌絵
ん?いや、なんでもないよ。
あはは、と笑う萌絵。「なんでもない」と言われてしまったら、これ以上何も言えない。
優花
…そっか。
あ、ところで、萌絵は今どこの大学通ってるの?
萌絵
今は、千葉大通ってるよー。
千葉大…私の第一志望の大学だったところだ。
萌絵は受かったんだな、やっぱり萌絵は私にはもったいないくらいすごい友達だな…。
萌絵
ねぇねぇ、そういえば優花って今彼氏いるの?
優花
いないよー。
というか、今までできたことないし。
私に彼氏がいない理由。
それは…高校の時、好きな人ができてもみんな萌絵のことを好きになってしまうからだ。
でも、萌絵は同性の私から見てもすごく素敵だし、しょうがない、といつしか諦めていった。
萌絵
ふ~ん…そっか。
どこか安心したように呟く萌絵。
幹事
みんな〜二次会行く〜?
萌絵と話したあと、他にも高校時代の友達の何人かと再会し、つい盛り上がって話していると、同窓会の幹事が呼びかけているのが聞こえた。

時刻を見ると、同窓会が始まってから1時間半も経っていたようだ。思い出話で盛り上がっていたから、あっという間のように感じた。
萌絵
優花は二次会行くの?
優花
んー…やめておこうかな。
家で少し飲みたくて。
人がたくさんいる場所より、家でゆっくりしたかった。
家で映画でも見ながら飲もうかな…と思う。
萌絵
そっか。
萌絵は、私の言葉を聞いて少し悩んだような素振りを見せてから、
萌絵
ねぇ、それ、私も一緒に優花の家で飲んでもいい?
優花
えっ、萌絵は二次会行かないの?
萌絵
だって優花が行かないなら、行く意味ないし。

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