第80話

「天使様」
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2026/03/06 11:00 更新
菓子視点
まだ、少し賑やかな図書室の端。

勉強している私たち。
…それにしても、驚いたわ、
ガンマス
ガンマス
ここはこうなって〜
…この人が、みぞれさんに教えているなんてね
いや、偏見…とかじゃないわよ?
まぁ、異質な光景よね、
学年が上の人に教えているのですもの
菓子
菓子
何か、嫌な気配が背中を伝う
…あまり、考えすぎないようにしましょう
…顔を上げると、前に座る茶子とガンマスさんが話している
…気分が良くはならないし、その感情の逆を行く
私が愛してはいけないから。必死に隠して、
茶子
茶子
そうなんですか?!
 
茶子
茶子
えっへへ、
なんて声が、脳に響いて離れない。
お薬みたいに摂取して、
それでも摂りすぎは身体に良くなくて
でも口に入れたまま飲み込んだ。貴方の嬉しそうな声
…私には、そんな声で喋らないというのに。ね?
狂った思いが脳内を駆け巡る
いや、いやいやいやいや
ガンマス
ガンマス
あれ、菓子さん手止まってるけど大丈夫〜?
菓子
菓子
ッ…えっ、えぇ…
驚いて、立ち上がってしまった。
理由を付けるために、お手洗いへと向かう
鏡に移った私の顔は、歪んでいて、
菓子
菓子
無理に笑った私の顔は、お世辞にも綺麗とは言えなくて
…あぁ、嫌になる。
私のことも、茶子のことも、あなたのことも
帰ろう。
図書室に、帰らないと…
向かう、廊下。
出会う、貴方。
ガンマス
ガンマス
あれ、菓子さんじゃん、どうしたんですか?
菓子
菓子
あぁ、少しお手洗いに…
…変なのは、貴方も同じね
ガンマス
ガンマス
なんか、菓子さん変じゃない?
菓子
菓子
…そうかしら?
近づいてくる、貴方を。
菓子
菓子
ごめんなさい、
あなたの腕を掴み、袖を捲り上げる
ガンマス
ガンマス
…はっ?
反射的に、貴方は腕を振り払い後ろへ下がる
ガンマス
ガンマス
…何のつもりですか?
菓子
菓子
さぁ、なんのつもりでしょうね?
…私は、茶子が1番であり、愛している…わ
だから、彼女に近づく人のこと、
知ってないといけないでしょ?
菓子
菓子
…ただ、知りたいだけよ
貴方の傷だらけの腕を見つめながら、発した言葉は


そのまま、届くはずもなく、
ガンマス
ガンマス
…みーんなみんなうるさいんですよ!
急に、人が変わったように叫ぶ貴方は、
ガンマス
ガンマス
…俺に何があったかとか教える必要もない、
ガンマス
ガンマス
そもそも、貴方達に知る権利なんてないんだから!
ガンマス
ガンマス
だから、さっさとどっか行ってよ、
ガンマス
ガンマス
どれだけ大きな声でかき消したって、聞こえてくる声は邪魔でしかたないんだよ!
叫ぶ彼の瞳は、私を捉えさらに鋭さが増す
その瞳は光輝き私に刺さる。
それでも、ここで足を止める訳には行かなかった。
ブレーキは壊れたまま、足は進んで
菓子
菓子
…そうね、貴方に強制する権利は私にないわ
ガンマス
ガンマス
…ッなら、!
菓子
菓子
ただ、そのままだと貴方…
これは、事実。

事実をぶつけて壊すことが、
何よりも議論で重要なことなのだから


菓子
菓子
''壊れる''わよ
ガンマス
ガンマス
…うるさい、
ガンマス
ガンマス
そんなこと、分かってる…ッ
階段の音が、この場にそぐわぬ軽快なステップで鳴り響く
誰が来ようと、興味はない。
だけど…今はただ
ガンマス
ガンマス
じゃあ…俺はどーすれば良かったのさ、
座った彼が、頭を埋めた、その時。



ある1人の少女が、手を差し出した










みぞれ
みぞれ
それなら、吐き出せばいい。
みぞれ
みぞれ
かつて私が貴方にしたように。
みぞれ
みぞれ
救ってもらった分の、恩返しです!
綺麗な白髪を揺らし、
救いの手を差し伸べる様子は…まるで、天使のようで
みぞれ
みぞれ
大丈夫。大丈夫です。
みぞれ
みぞれ
私と貴方は、ずっと…''仲間''なんですから、!

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