レストランでディナーを満喫したあと
ジェイクは車でまた別の場所に連れて行ってくれていた。
行き先は、着いてからのお楽しみだそう。
助手席でついウトウトしていると、ジェイクの声がした。
わたしは重い瞼をこすって窓の外を見た。
それは、高校時代に4人でよく寄り道していた国立公園。
敷地面積がとても広くて
木々や花が綺麗に咲き誇る美しい庭のような公園。。。
思わずテンションが上がって眠気もバッチリ覚めた。
わたしはシートベルトを外してドアノブに手をかけた。
わたしが振り向くと
ジェイクは身につけているベストを脱ぎ始めた。
思わずビックリして顔が熱くなっていると
ジェイクは脱いだベストをわたしに差し出してきた。
わたしはジェイクからそのベストを受け取り、頭の上から被って着た。
嬉しそうに頬を緩めているジェイクをよそに
わたしはそのベストの匂いに癒されていた。。。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
車を降りた私たちは
イルミネーションで飾られた華やかな国立公園を並んで歩いた。
懐かしみながら歩いていると
広場の真ん中まで歩いたところでジェイクが立ち止まった。
わたしと向かい合って立つジェイク。
イルミネーションで照らされたジェイクの表情は
すこし引きつっていた。。。
いつかの大学生の日
ジェイクに海外留学のことを打ち明けられた時の記憶が蘇る。。。
すると、ジェイクはしばらくうつむいてから顔を上げた。
いきなりの事で驚いたけど
それ以上に嬉しさが胸いっぱいに込み上げてくる。
満面の笑顔でうなずくと
ジェイクはその場に崩れ落ちるようにしゃがみこんだ。
わたしも慌ててその場にしゃがみこみ
目の前からジェイクの顔を覗き込んだ。
目に涙を浮かべながら
安堵の表情で嬉しそうに胸を押さえているジェイク。
わたしの反応に一喜一憂しているジェイクがたまらなく愛おしい……
上からジェイクに手を差し伸べると、彼はわたしの手を掴んで立ち上がった。
繋いでいる手をぐっと引っ張られて
その勢いのままジェイクの胸にすっぽり収まると
もう片方の腕で背中を優しく抱きしめられる。。。
思わず鼓動が速まっていると
耳元でジェイクの声がした。
わたしをぎゅっと抱きしめながらそう伝えてくれるジェイクに
わたしはキュンとして涙ぐみながらうなずいた。
高校生で終わったと思っていた青春。
大人になってみて気付いたのは
青春に『終わり』なんて無いということ。
大好きな人と一緒に紡いでいく
幸せいっぱいの青春が
これからもずっとずっと続きますように………
𝑭𝒊𝒏.
『私たちの青春 ⟡.·*.』無事完結いたしました✨
最後まで読んでくださった皆さま、ご愛読ありがとうございました🤍🤍
途中で更新できない期間ができてしまったり、至らないところだらけの私でしたが
無事に完結できたのは皆さまの💖🌟のおかげです⸜❤︎⸝
これから新しいお話を執筆する上での参考にもしたいので
ぜひアンケートにご協力お願いします(>人<;)
アンケート
主人公に恋していた同学年の登場人物で良かったのは?
ジェイク
63%
ソンフン
37%
投票数: 124票
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主人公に恋していた他学年の登場人物で良かったのは?
ヒスン
50%
ジョンウォン
50%
投票数: 130票
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主人公の恋を応援してくれた登場人物で良かったのは?
ジェイ
39%
ソヌ
61%
投票数: 129票
アンケートにご協力くださった皆さまありがとうございました♡彡
ENHYPENの新作長編も少しずつ執筆中५✍🏻 ̖́-ですので
また作者の小説が読みたい!という方は気長にお待ちいただけると嬉しいです🍀*゜
最後まで読んでくださり本当に本当にありがとうございました(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)
🤍Mayu🤍
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!