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第1話

:01
837
2025/07/28 02:37 更新








ふーッッ、ふーッッ、









大切なものを入れた袋を両手で抱き抱える。









お兄ちゃんは、これを「愛の証」だと言った。







ky
好きですッ!







俺の声だけが響いて、屋上にこだまして、






どこかに消えてしまう。







たっくさんシミュレーションしたから、






もう大丈夫!!!











[ ガチャッ ]





jr.
この手紙書いたの、きょも?







あッ………!!!










ky
そ、そうだよ










jr.
改まっちゃってどうしたの?












ky
樹、俺と付き合ってください!
jr.
え?





樹は、俺の愛の証を受け取った。





jr.
これ、きょもが作ったの?
ky
そうだよッ、手作り!!
jr.
あーごめん。
ky
ん?
jr.
俺さ、誰かが作ったもん、
食えねえんだわ、
ky
え?
jr.
きょもに言ってなかった俺が悪い。
ほんとごめん
ky
そっか…俺の方こそごめん、
ちゃんと確認するべきだったね。






jr.
あーきょもきょも、聞いて!
今日付き合ったんだよ!
ky
え?
jr.
ほらほら、俺が好きって
ずっときょもに話してたー
ky
あーえと、




好きな人の恋バナをずっと聞いてた俺、


今思い返したら、偉すぎないか!?





jr.
同じクラスのー
ky
む、向井さん?
jr.
いえーすッ!!!
ky
へ、え〜!いつ付き合ったの?
jr.
さっき!きょもに会う前に、
屋上の下で会ってー





ここ?




俺が予行練習してる時に?






jr.
そうだ!今日いい天気だし、
ここで一緒にチョコ食お!
ky
あー、うん…
jr.
俺の話、いっぱい聞いてよ。
ky
向井さんは?
一緒に帰るんじゃないの?
jr.
テニス部が全国大会近いらしくて、
部活あるから、今日は遅くなるって!
ky
そっか、チョコ食べるって言っても、
俺樹にあげたのしかないんだよね。
jr.
安心して!
俺、た〜くさんもらったから!
ky
あ……うん、








こうして俺の恋は、無念の敗退となった。













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