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第3話

番外編 「僕の中で伝説」
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2025/09/10 10:30 更新
その日、ぼくは初めて、コネシマに同情した。
4限目も終わり昼食時間。
いつも通り教室でコネシマと食べる。
そしていつも通りコネシマの弁当は今日も
氷のように冷たかった。
捏島 孝行
捏島 孝行
あー、あかんわ
捏島 孝行
捏島 孝行
米かっちかち
大条 鬱
大条 鬱
かわいそ…
大条 鬱
大条 鬱
僕の卵焼き食べる?
捏島 孝行
捏島 孝行
ええん?!
大条 鬱
大条 鬱
ええけど。
大条 鬱
大条 鬱
てかレンチンしてからこいや
捏島 孝行
捏島 孝行
そないな時間ないわ
大条 鬱
大条 鬱
それ家でレンチンして喰うんやろ?
捏島 孝行
捏島 孝行
せやで
大条 鬱
大条 鬱
…そっか
コネシマの弁当は夜に作られ、冷蔵庫の中で一晩冷やされているのだそう。
そしてお前は僕から許可なく卵焼きを奪っていくのやめろ。
自分の嫌いなチーズインウインナーを僕に押し付けるな自分で食え。
そんな会話をしていると、教師から声をかけられた。
__
コネシマ君お弁当冷たいの?
捏島 孝行
捏島 孝行
え、ええ、そうなんすよ
大条 鬱
大条 鬱
冷蔵庫で一晩熟成してるらしいっす
__
そっか、大変だね。
__
よければ、職員室でレンチンしてきてあげようか
__
特別中の特別だけど
捏島 孝行
捏島 孝行
え、いいんすか?!
大条 鬱
大条 鬱
…いってら
そしてコネシマは大量に書類を持っている先生の後ろを
弁当を持って歩く、という超注目行動をしていたのだった。
B組のシャオロンとC組のグルッペンとトントンが笑ってらぁ。

ざまぁみろ。
それから10分ほどで、戻ってきたコネシマ。
弁当はできたてのように暖かった。

するとコネシマが僕の口に唐揚げを突っ込む。
大条 鬱
大条 鬱
?!
捏島 孝行
捏島 孝行
大先生、授業中ずっと寒いって言いよったやん。
あったかいからそれ食べり。
捏島 孝行
捏島 孝行
後美味しかった卵焼きのお礼
大条 鬱
大条 鬱
…あっそ。
美味しいなんて言ってやるものか
大条 鬱
大条 鬱
ばーか、
捏島 孝行
捏島 孝行
はぁ?! なんでやねん!
大条 鬱
大条 鬱
明日はあったかいとええな
捏島 孝行
捏島 孝行
せやなぁ
そして昼休みは終わっていった。
というかこいつ、
職員室はいるときに
「弁当温めに来ました、失礼します」って言ったんだよな。

伝説だわ、ある意味。

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