その日、ぼくは初めて、コネシマに同情した。
4限目も終わり昼食時間。
いつも通り教室でコネシマと食べる。
そしていつも通りコネシマの弁当は今日も
氷のように冷たかった。
コネシマの弁当は夜に作られ、冷蔵庫の中で一晩冷やされているのだそう。
そしてお前は僕から許可なく卵焼きを奪っていくのやめろ。
自分の嫌いなチーズインウインナーを僕に押し付けるな自分で食え。
そんな会話をしていると、教師から声をかけられた。
そしてコネシマは大量に書類を持っている先生の後ろを
弁当を持って歩く、という超注目行動をしていたのだった。
B組のシャオロンとC組のグルッペンとトントンが笑ってらぁ。
ざまぁみろ。
それから10分ほどで、戻ってきたコネシマ。
弁当はできたてのように暖かった。
するとコネシマが僕の口に唐揚げを突っ込む。
美味しいなんて言ってやるものか
そして昼休みは終わっていった。
というかこいつ、
職員室はいるときに
「弁当温めに来ました、失礼します」って言ったんだよな。
伝説だわ、ある意味。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。