前の話
一覧へ
次の話

第4話

PROLOGUE
7
2026/05/09 00:13 更新
ここはある一つの都市
人々の笑い声、車の軽快な音、工事現場の響、などなどここは音にあふれている。
そして娯楽にも溢れているとかんじられる。
この都市のボスは、あらゆる世界線を旅することが出来、そのなかで色々開発させてきた。
ある時は『野球』を見つけてきて、オリジナルルールに変化させたり、ある時は『シューティングゲーム』を見つけてきて、それを大人数用の3Dシューティングに進化させたりまたある時は、『ラップ』を見つけてそれを大規模なFESTIVALにしたりと、彼の行ってきた業績は様々だ
だが、娯楽はそれだけではなかった。……そうその名は『デスゲーム』だ。
このゲームは多くの人に、人情溢れるドラマを見せた。信じて裏切る人間模様を見せた。目の前で大切な人が居なくなる悲しさも見せた。黒幕と主人公のバチバチとした対決も見せた。そしてなにより、『そこで絶望する様子』がほぼ毎回見られた。
このゲームはその都市で酷く人気を集めた。ある者は、人を殺しまくって勝ち、ある者は、自らの頭で相手を出し抜いて生き残り、ある者は自分の可愛さを利用して上手く立ち回り、ある者は周りの人間の思考をかき乱したり、またある者は他の人間の先陣に立ち、皆を引っ張るリーダーになった者もいた。
このゲームはその都市だけでなく国中で流行り、今ではある種の世界競技にまで進化している。
このゲームは毎回様々な参加者が参加しており、必ずと言っていいほど、そのゲームには『主人公』が決まっている。
『主人公』は最初は目立たず、ひっそりとしてから後半で覚醒するという展開が多く、『主人公』が覚醒する時は見ていた観客がいつも大盛り上がりしていた。そのためほとんどのゲームではこの『主人公』を入れるのが定番になっていった。
そしてもう一つ欠かせないピースが『黒幕』だ。
『黒幕』はこのゲームを始めた張本人であり、最初からの目的として『黒幕』を見つけ出す事がほぼミッションとして挙げられる。
大体のゲームでは当たり前の様に『黒幕』が生き残っているが、いくつかでは見つかる前に退場したり、そもそも他の奴らに殺されたりと、必ずしも『主人公』と対決する最後までいられるかどうかは分からない。これは『主人公』にも言え、あるゲームでは『黒幕』と『主人公』両方が退場し、途端に盛り上がりが欠けてしまった事例もある。
そのためほぼのゲームで主人公適性、黒幕適性をつけ、なるべく死なないように立ち回るのだ。
そんな中ゲームを何度もクリアしてきた猛者がいたそれは「英傑」と呼ばれ、ほとんどの人からは尊敬と英雄の目で見られた。今では英傑に入る為だけにデスゲームに参加している奴もいるほどだ。
今回はそんな英傑を集め、デスゲームをしたら誰が生き残るのか、それを確かめるべく、ゲームを開く事となったのだ。
君達もぜひ観察して欲しい。
彼らが行う「デスゲーム」を。

プリ小説オーディオドラマ