第16話

番外編 コリウスの夢 #1「頼まれ事」
1,465
2024/09/21 09:00 更新
※コリウスの夢編のネタバレが含まれます※

原作よりも時期を早めています、ご了承ください🙏


私が魔国連邦(テンペスト)にそろそろ帰ろうかと思い始めた頃、唐突にユウキさんに呼び出された。
ユウキ
ユウキ
リムルさんって暇そうですね!
リムル
リムル
いや忙しいよ?
あなたが魔国連邦(テンペスト)に帰る準備しないといけないし…
(なまえ)
あなた
私には言わないんですね…
ユウキ
ユウキ
夏休み、空いているんでしょう?
リムル
リムル
だから帰る準備があるって
(なまえ)
あなた
…まずは要件を聞きましょう
ユウキ
ユウキ
おっ、有難いですねぇ?
実はですね…コリウス王国で、厄介な問題が起きているんですよ
リムル
リムル
は〜…わかった、聞くだけだからな!
(なまえ)
あなた
…それで、コリウス王国とは?
ユウキ
ユウキ
一言で言って仕舞えば、王位継承争いです。
ユウキ
ユウキ
争っているのは兄のサウザー・コリウス王太子と、側室の子である弟、アスラン・コリウス王太子の両殿下。
普通なら争いにもならないのですが、ここで問題が…
リムル
リムル
ふぅん…どんな問題が?
ユウキ
ユウキ
いくらリムルさんやあなたさんとはいえ、手伝ってくれると確約してくれなければ話すのは…
リムル
リムル
そっか、じゃあこの話は…
ユウキ
ユウキ
そうですか!
そう言ってくれるとは心強い!
リムル
リムル
え?
(なまえ)
あなた
はぁ…
ユウキ
ユウキ
実はアスラン殿下って、Aランクの冒険者なんですよ!
リムル
リムル
はぁ!?
(なまえ)
あなた
(諦めた→)
ユウキ
ユウキ
“熱砂の英雄王子”と名の轟く豪傑でして、我が自由組合としても無視できない存在なんです!
リムル
リムル
お前、俺はまだ引き受けるとは__
ユウキ
ユウキ
当然でしょう!
ユウキ
ユウキ
せっかくあなたさんが協力してくれると言ってくれたんだから、全ての情報を提供しますとも!
(なまえ)
あなた
(頭抱え)
リムル
リムル
お前、あなたのニックネームもそんな事は言ってないだろ!!
(なまえ)
あなた
……はぁ、わかりましたよ。
取り敢えず聞くだけ聞きますから、
ユウキ
ユウキ
アスラン殿下のカリスマ性は本物で、コリウス王国のギルドマスターが懐柔され、ギルドが反乱を起こしました。
ユウキ
ユウキ
アスラン殿下の傘下に入り、本部からの独立を宣言したわけです。
リムル
リムル
周辺国のギルドの反応は?
ユウキ
ユウキ
様子見ですよ。
でも、それを許せは本部の信用問題にも発展しかねない…
(なまえ)
あなた
本部から直接介入するのは?
ユウキ
ユウキ
不可能です。
コリウス王国は評議会加盟国ですので、介入するなと言われれば、強制はできません。
リムル
リムル
それじゃあ__


(なまえ)
あなた
(…外部からの接触は難しい、それで私達に話すような内容…)




ユウキ
ユウキ
解決策としては、コリウス王国内部に潜入しての工作活動しかないかと…


(なまえ)
あなた
…なるほど、まぁそうなりますよね…


リムル
リムル
〜〜?
ユウキ
ユウキ
〜〜。



(なまえ)
あなた
で、結局私たちは何をすればいいと?
ユウキ
ユウキ
はい。
頼みたいのは、パウロと言う冒険者のサポートです。
ユウキ
ユウキ
Aランク昇格試験の合否判定中なんですよ。
リムル
リムル
ふむ。
(なまえ)
あなた
それで?
ユウキ
ユウキ
このパウロと協力して、両陣営の内情を探ってもらいたいんです。
(なまえ)
あなた
情報収集ですか。
ユウキ
ユウキ
こう言う調査って、1人だと目立つでしょう?
ユウキ
ユウキ
それにAランカーだと名が売れていて疑われるので、実力がありつつも目立たない人物が望ましいんです。
(なまえ)
あなた
そのパウロさんはどう言う人物なんですか?
ユウキ
ユウキ
田舎から出て来たばかりの青年なので、貴族相手の交渉など無理ですね。
アスラン派閥に潜り込ませようかと考えていました。
リムル
リムル
つまり、俺とあなたでサウザー王太子側とパウロの補助をするって事か?
ユウキ
ユウキ
噂や評判なんかを集めてもらえるだけでも、どちらに肩入れするかの判断材料になるかなって
リムル
リムル
〜〜?
ユウキ
ユウキ
ーー!
(なまえ)
あなた
…ひとまずは保留で。
タイミング次第だと帰る時期にも影響が出そうですし…
ユウキ
ユウキ
え〜?そんな事言わずに〜!!
(なまえ)
あなた
…帰ります













(なまえ)
あなた
(…なんでこうなったんだ…)
「それで、偽名はなんとなされるので?」
リムル
リムル
…サトル、で。
(なまえ)
あなた
えっと…あなたの下の名前、でお願いします
「サトル、あなたの下の名前?フンッまぁ詮索はやめておきましょう。ほれ、招待状が書けましたぞ。」
リムル
リムル
ありがとうございます
(なまえ)
あなた
ありがとうございます…
「いいですか、私が紹介するのはリムルとあなたという教師です。」
リムル
リムル
偽名ではなく?
「当然です。
サトルやあなたの下の名前などと言う身元不明者が何をしようと我々の関知するところではない、と言う事です。」
リムル
リムル
わかりました、外出先ではサトルとして行動しますよ。
(なまえ)
あなた
わかってますよ。
「それでは私はこれで。」
ユウキ
ユウキ
お二人とも、向こうの世界の名前ですか?
(なまえ)
あなた
そうなんですか?リムルさん。
リムル
リムル
まぁそうだが、サトルとしてはもう人生を真っ当したつもりだからな。
またこの名前を出すとは思わなかったよ
(なまえ)
あなた
へぇ…
ユウキ
ユウキ
流石最年長!
リムル
リムル
やめろよそのイジリ!
(なまえ)
あなた
…笑
リムル
リムル
あなたもその失笑みたいな感じで笑うのやめろよな!!






パウロ
パウロ
グランドマスター!
俺の為に、わざわざ出向いてくださりありがとう御座います!
ユウキ
ユウキ
ハハハ、当然だよパウロ。
君は今回の試験でとても優秀な成績だったからね
パウロ
パウロ
おお…おりがとうございます!
ユウキ
ユウキ
けど…実戦ではどうかなって思って。
パウロ
パウロ
え?実戦…ですか。そちらは?
ユウキ
ユウキ
ああ、こちらはリムルさんとあなたさん
B+ランクの冒険者パーティーだけど、今回の任務で君のサポートを頼んでいるのさ。
パウロ
パウロ
パウロだ!これでも討伐部門のA-ランクでね、3度目の試験に挑戦中なのさ!
リムル
リムル
えっと、リムルです
(なまえ)
あなた
あなたです
ユウキ
ユウキ
腕は確かだから、そこは信頼してくれていい。
パウロ
パウロ
グラマスが認めるほどの人なら、実力を疑ったりしませんよ。
それで、依頼とやらについて教えてくださいや。
ユウキ
ユウキ
もちろんさ。
(なまえ)
あなた
(ふむ、防音魔法も張られてる…抜かりないですね)
(なまえ)
あなた
(ここのマスターさんはとっても信頼できる人なんだろうな)
パウロ
パウロ
わかったぜ!
アスランとやらが何を考えているのか探ればいいんだな!
ユウキ
ユウキ
そうなるけど、相手は王族だぜ?
もっと敬意を持って接するようにしなきゃ。
パウロ
パウロ
そ、そうか。
了解ですよ、ユウキさん。
(なまえ)
あなた
(雲行きが怪しくなって来ましたね)
ユウキ
ユウキ
リムルさんにあなたさん、パウロはこんな感じなので助言してあげて欲しいんですよ。
リムル
リムル
お、おう…
(なまえ)
あなた
…はい
パウロ
パウロ
リムルとあなたとか言ったか?
まぁ、よろしく頼むわ!
(なまえ)
あなた
(自分の事は上だと思ってる人の言い分ですね…いや私が最年少なはずですしいいんですけど)
リムル
リムル
おれって、サポートでいいんだよね?
ユウキ
ユウキ
何を言っているんですか!
作戦担当はリムルさんですよ。
リムル
リムル
いやいやいや!
普通ならパウロが主導すふのがスジだろうが!
パウロ
パウロ
おうリムル!
俺は細かい事が苦手なんだわ!
アンタらの指示に従うから、俺がAランクになれるように協力してくれや!
(なまえ)
あなた
はぁ……















パウロ
パウロ
おぉ!中々良い宿だな!
リムル
リムル
あなたのニックネームの分は俺が持つけど、お前との支払いは別だからな
パウロ
パウロ
ちょっと待てよ。それは不平等じゃないか?!
アンタはユウキさんから俺の面倒を頼まれてんだろ?
リムル
リムル
金の面倒までは頼まれてねぇよ!!!
それにあなたのニックネームの分の金も俺が持ってるからこれは不平等もクソもねーよ
パウロ
パウロ
自慢じゃねぇが俺は金がねーんだ!
(なまえ)
あなた
貴方、仮にもA-ランクですよね?
散財癖でもあるんですか?
パウロ
パウロ
ハハハ、いやな、イングラシアのような大都会で興奮しちまってな!
持ち金を使い切っちまったのさ。
(なまえ)
あなた
ん〜〜…思ってるよりも早く入っちゃいましたね。
リムル
リムル
ああ、そうだな。
ありがとうな。ランガ。
(なまえ)
あなた
そうですね。
ありがとうね、ウメ。
ランガ
ランガ
お褒めに預かり光栄です、我が主人。
ウメ
ウメ
お褒めに預かり光栄です、主人(マスター)!
リムル
リムル
にしても…交易路って感じじゃないな。
盗賊や魔物と出くわした時は自分達でなんとかしろってわけか。
(なまえ)
あなた
私たちはいいですけど、パウロさんが心配ですね…見たところ武器も持っていないようでしたし。
リムル
リムル
まぁ死ななければフルポーションでなんとかできるし、囲まれたりでもしなけりゃ大丈夫だろ。
(なまえ)
あなた
(…フラグが立った気がします。)
パウロ
パウロ
この俺は、空拳のパウロ!
命が惜しければ、黙って去りな!
ウメ
ウメ
やはり素手で戦うようですね…
リムル
リムル
うむぅ…相手が盗賊ならいいよ。でも…
(なまえ)
あなた
“ポイズンリザード”…エビルムカデと同等のB+ランクの魔物ですね。
その名の通り、猛毒を持っていますから物理攻撃はやめた方が…
リムル
リムル
!?おいパウロさん。ちょっと待て!!
パウロ
パウロ
安心しな!俺の力を見せてやるぜ!
(なまえ)
あなた
ッハ〜〜…仕方が無いですね
リムル
リムル
ちょっおい、あなた?
ウメ
ウメ
主人(マスター)?
パウロ
パウロ
ナックルーー…
(なまえ)
あなた
元素魔法…“水氷大魔壁”!
パウロ
パウロ
クラーーーッシュ!

毒トカゲに放たれた拳は、魔法で出来た分厚い氷に阻まれた。

パウロ
パウロ
イッッッッッテェェェエェェエエェ!!
(なまえ)
あなた
流れる水流よ、我が敵を捕らえよ(ウォータージェイル)!
リムル
リムル
座れ。
パウロ
パウロ
お、おうリムルよ、なんだあの氷の壁は…
リムル
リムル
いいから座れ!
(なまえ)
あなた
……座りなさい。
パウロ
パウロ
ヒッ
リムル
リムル
人の言うことを聞け。無茶をするな。出来ることを確実にやれ!
パウロ
パウロ
は、はい…















パウロ
パウロ
元々、体術と棒術が得意なんだ。
リムル
リムル
だったら武器を使えよ。
パウロ
パウロ
使ってた木の棒が折れちまってな
(なまえ)
あなた
新しいのを買ってください
パウロ
パウロ
素手で十分!ふんっ!
リムル
リムル
それで怪我をしたんだろ〜…はぁ、
お前なぁ…大サービスだぞ…?
パウロ
パウロ
おぉ〜!!
リムルさんは手元から長い棒を取り出し、パウロに渡した。
パウロ
パウロ
すげぇ、すげぇよコレ!
リムル
リムル
ついでにこれも持っておけ、大事に使えよ。
パウロ
パウロ
わかったぜ、リムル。
いや、リムルさん!あなたさん!
(なまえ)
あなた
(なんか想像以上に懐かれちゃった…)
リムル
リムル
さて、馬車に戻るぞ。
パウロ
パウロ
はい!


(なまえ)
あなた
…で、ほんとすぐ寝ますよね…
リムル
リムル
本当にな、こいつあなたのニックネームよりも年下だよな?
(なまえ)
あなた
ん〜…多分?
ランガ
ランガ
見えて来ました、我が主人!
リムル
リムル
コリウスの首都、ハーバリアか。
(なまえ)
あなた
わ〜…すごい綺麗ですね、田舎から見た都会ってこんな感じなんでしょうか。
「シフォン・アマディと申します。
ジェフ・シーガル伯爵の妹にして、我が夫…バラク・アマディの第一の妻ですわ。」
パウロ
パウロ
パウロです!
これでも俺、A-ランクの冒険者なんですよ。
「まぁ、それはとても素晴らしいですわね。
是非とも当家でオモテナシさて下さいませ。」
パウロ
パウロ
はい!
「お客様をご案内して。」
パウロ
パウロ
え?え?
「主人が待っております。」
パウロ
パウロ
え〜〜〜ッ!?
(なまえ)
あなた
(…パウロさん、アーメン。)









リムル
リムル
アマディ侯爵閣下、で宜しいでしょうか?
「バラク、で構わんよ。
貴殿は妻の恩人、つまりはオレの恩人でもある。
遠慮は不要だ。」
(なまえ)
あなた
…失礼ですが、パウロさんはどちらへ…?
「あの男は武人だが、品がない。
リムル殿の連れだから屋根は貸すが、贅を尽くして供する謂れはない。」

「あなた殿は礼儀作法がしっかりしておるからな。お招きさせて頂いた。」
(なまえ)
あなた
あ、ありがとうございます…
「ご安心を。食事は用意させておりますので。」
リムル
リムル
ま、それなら問題ないか…
「さて、腹芸は好まぬ。」
「貴殿はシフォンを連れ戻しに来たのかな?」
リムル
リムル
ああ、そう言う事ね。
ジェフ先生から頼まれてシフォンさんを迎えに来たと思われたのか。
「違うのですか?兄はああ見えて、身内にはとても優しい方ですので…」
リムル
リムル
ええ、違います。
「ふむ。だとすると、ギルドに関する事だな?」
「我が国は最果ての守りを担うかわりに、これ各国から援助を受けています。
安全保障上、今の状況を思わしくないと考えているはず」
リムル
リムル
せいかいですよ。
俺達の目的は、ギルドがどちらに関与するから調査する事。
リムル
リムル
アスラン殿下の独立宣言を黙認する事は出来ないけど、状況によっては手を組むのもありだそうです。
「ふむ。オレの立場からしたら、それは歓迎できん話だな。」
「夫は、サウザー王太子の腹心ですので、ご容赦くださいませ。」
リムル
リムル
当然だと思いますよ。
ただ、俺は判断する立場にありません。
その点はご理解していただけますか?
「無論だ。貴殿らの行動を邪魔もせぬし、むしろ協力しようと思う。」
「明日、サウザー様にお目通ししよう。
あの方と接すれば、貴殿も正しい回答が得られるだろう。」
(なまえ)
あなた
その申し出はとてもありがたいですが、こちらの立場上問題があるので、ご遠慮させてくださいませ…
「そうか、残念だが無理強いはすまい。」
「それでしたら是非、ゼノビア王女にお会いくださいませ。」
リムル
リムル
ゼノビア王女殿下?
「アスラン殿下とサウザー殿下の妹君です。
ゼノビア様は今、病にふせっていらっしゃいますの。」
(なまえ)
あなた
…
「リムル様は高名なお医者様だと兄から聞き及んでおります。
あの人を褒めることなど滅多にない兄が、“ウラムスが助かったのはリムル先生のお陰だ”…と。
きっと、快癒の手立てが見つかると存じますわ!」
リムル
リムル
《これは…断れないな…》
(なまえ)
あなた
《頼まれ事に弱いですよね、リムルさんって。まぁいいんじゃないですか?》

そして翌日。
パウロ
パウロ
でも俺は調査なんてした事ないぞ?
リムル
リムル
いいから行け!
ギルドの酒場にでも行って話を聞くんだよ。愚痴でも言いながらさ。
パウロ
パウロ
なるほど!まかせてくれ、リムルさん!
リムル
リムル
ソウエイ、パウロを頼む。
ソウエイ
ソウエイ
御意。
「お似合いですよ。」
(なまえ)
あなた
歩きずらい…
リムル
リムル
そりゃあうぅん…
「…少し不快な思いをすると存じますが、何卒ご容赦くださいまし。」
(なまえ)
あなた
不快…?
グスタフ「これはこれは、侯爵夫人。
ゼノビア姫の御見舞いですかな?」
「ええ、グスタフ侍医長殿。」
グスタフ「それはそれは、後程私の所にと寄って欲しいものですなぁ。健康状態をお調べ致しますぞ。」
「侍医長殿のお手を煩わせるなど、恐れ多い事で御座いますわ。」
グスタフ「ぐっふっふ、遠慮は無用ですぞ。
…!、そちらは?」
「リムル様とあなた様と仰るのですがらとても珍しいお薬を持参しておられますの。
少しでも姫様のためになるならばと、無理を言って来て頂いたのです。」
グスタフ「ふぅん…下らん。
どの馬の骨とも分からん詐欺師を呼び込むとはね!」
(なまえ)
あなた
…
グスタフ「ッ…不愉快だ。
陛下に奏上し、貴女方の愚かさを罰して貰わねばなりませんな!」
リムル
リムル
大丈夫なんですか?
「平気よ。さ、行きましょう。」
(なまえ)
あなた
……
ゼノビア
ゼノビア
あら?どなたかしら?
「良かった、起きておられたんですね。
ゼノビア様、本日は紹介したい方をお連れしましたの。」
ゼノビア
ゼノビア
その声はシフォンね。
貴女が誰かを紹介したいとは、珍しいわね。
(なまえ)
あなた
(…盲目…)
「こちらはリムル様とあなた様ですわ。
私の姉を治療して病を癒して下さった、とても素晴らしい御方ですの。」
リムル
リムル
ただいま紹介に預かりました、リムルと申します。
(なまえ)
あなた
あなた、と申します。
リムル
リムル
本日は私に、姫を診察する許しを頂ければと。
ゼノビア
ゼノビア
よろしくてよ。
でも、痛いのは嫌なので優しくお願いしますね。
リムル
リムル
奇遇なことに、私も痛いのは苦手です。
…では、失礼します。
(なまえ)
あなた
(…痩せていますね、食事の量が少ないのかも…それに化粧で誤魔化しているのでしょうか。)
リムル
リムル
………ふむ…では、薬をお渡しします。
これは万能薬です。毎食後に服用なさってください。
(なまえ)
あなた
(アピトの蜂蜜…?はちみつは万能薬か…)
ゼノビア
ゼノビア
…苦いのは嫌ですよ?
リムル
リムル
私の大好物で御座います。
毒味してもらって大丈夫ですので、感想をお聞きになって下さい。
待女に毒味を促し、それを口に入れれば…

「…まぁ!」

…美味しいよね、わかる…
リムル
リムル
紅茶に入れて飲むのも美味しいですよ。
クッキーやケーキにかけるのもアリかな。
(なまえ)
あなた
リムルさん、口調。
リムル
リムル
あ、美味しい方存じます。
ゼノビア
ゼノビア
…まぁ、美味しい!


ゼノビア
ゼノビア
あっ……眩しい…
ゼノビア
ゼノビア
リムル…様……リムル様!
(なまえ)
あなた
(はちみつってすご…)
ゼノビア
ゼノビア
シフォン、見える…みえますわ!
「姫様!」
ゼノビア
ゼノビア
リムル様、ありがとう…ありがとうございます!
(なまえ)
あなた
ああそれと…もし食事が取れるのであれば、もう少し食事を増やしてみては如何でしょうか。
…失礼ですが、痩せて見えているので。
ゼノビア
ゼノビア
えっと…あなた様、で宜しくって?
最近あまり食べた記憶もありまんし、もう少し食事を取ろうかしら。
(なまえ)
あなた
ええ、そうしてくださいませ。
そしてまたバラクさんのところで食事していると、アスラン殿下がアポ無し凸して来た訳で…
アスラン
アスラン
スマンな、夜分に失礼するぞ!
バラク「久しぶりだな、アスラン殿下。
剣の腕は鈍っておらぬだろうな?」
アスラン
アスラン
ハッ!俺に指導した事があるからと、偉そうに申すでないわ!
アスラン
アスラン
リムルとあなたと言ったか、妹を救ってくれて感謝する。
妹も含めて、俺たちは仲のいい兄弟だったんだ。
アスラン
アスラン
いずれ兄貴が王になった時、軍務卿になって支えるつもりだった。
アスラン
アスラン
…だが、兄貴__サウザー王太子は変わってしまったのだ。
(なまえ)
あなた
変わった…?
アスラン
アスラン
ああ、…三年前病に倒れてからと言うもの、ゼノビアこ病状は悪化を続けて目の光までも失う始末。
アスラン
アスラン
俺も兄貴も焦ったがグスタフにどうしようもないと言われてな。
…これが本当に病だったのなら、運命だと思えただろうさ。
バラク「違う、とでも?」
アスラン
アスラン
バラクよ、近頃陛下と面会が叶ったことはあるか?
バラク「…いいえ、御座いませんな。」
リムル
リムル
どう言う事なんだ?
「…国外に情報が漏れぬよう隠し続けておりますが、国王テドロン陛下と、病に伏せっているのです。」
アスラン
アスラン
面会が叶うのはグスタフのみ。
ありえんだろう?
息子である俺が、父王陛下に御会い出来ぬなどと!
(なまえ)
あなた
〈命運さん、やっぱりグスタフって…〉
〈…ハイ。
個体名:ニャルと同等の気配__悪魔族(デーモン)だと推察。〉
バラク「そう言えば、オレも。
いや…言われてみれば、なせま今まで陛下に会えぬ事を疑問に思わなかったのか?」
アスラン
アスラン
そうだ。
それを重臣である貴様らが不自然だと感じておらぬ事こそが、この国の末期的状況を証明しているのだ!
アスラン
アスラン
なぜ今まで黙っていたか不思議か?
何、簡単な話よ。
アスラン
アスラン
__ゼノビアだけで無く、我が敬愛すべき兄君までもがグスタフの手に落ちていたからだ。
(なまえ)
あなた
〈やっぱり悪魔、か…悪魔は人心掌握が上手ですから、仕方のない事ですかね…〉
バラク「なっ!?
その発言、いかに殿下と言えど聞き捨てなりませんぞ!」
「アスラン殿下は、サウザー王太子が黒幕だとお考えなのでしょうか?」
アスラン
アスラン
貴様らも考えてみよ。
病弱だった兄上が、突然別人のように力強くなったのが三年前なのだぞ。
無関係だとは思えんだろうが?
アスラン
アスラン
恥じるでないぞ。
貴様達は、そう思い込まされていたのだ。
兄上の“魅了(チャーム)”によってな。
バラクが自力で抜け出し、感動ムードの中。
思う節があった。
(なまえ)
あなた
…アスラン殿下、失礼ながら…黒幕はサウザー王太子では無いのでは、?
アスラン
アスラン
何?
(なまえ)
あなた
…いや、…忘れてください。
これは考察の域を出ませんから。
不確定な情報を渡すのも、あまりよろしくないかと。
リムル
リムル
あなた、教えてくれ。
(なまえ)
あなた
……グスタフは、吸血鬼族(ヴァンパイア)では無く、悪魔族(デーモン)なのでは無いか、と…
アスラン
アスラン
悪魔族(デーモン)、だと…?
しかしそうなると、カールが捕まえて来た商人は…
(なまえ)
あなた
悪魔には、色ごとで派閥があります
(なまえ)
あなた
赤、青、黄、緑、紫、白、黒…そして一番初め生まれた“原初”と呼ばれる悪魔。
(なまえ)
あなた
その悪魔達も、依代を求めています。
アスラン
アスラン
…つまり、
(なまえ)
あなた
まぁつまり、どこかの原初の息でもかかっているではないかなと
(なまえ)
あなた
まぁ…憶測ですので。
アスラン
アスラン
なるほど、頭に入れておこう。
(なまえ)
あなた
ええ、それでは私はお部屋に戻らさて頂きますね。
リムル
リムル
では俺も。
アスラン
アスラン
ああ、もしグスタフに挑むとなったら、助力を頼む。
(なまえ)
あなた
はい。その時はまた。













グスタフside
(…あのお方は、あのお方こそ、言い伝えにあられる方__“魔皇”様では無いか?)
グスタフ「そうと決まれば逃す手はあるまい。
あの方にゼノビアを依代として献上して、魔皇様も…ぐっふっふ。そうすれば私は…」
(なまえ)
あなた
…ふー…
擬似的に女性として身体を作成し、お風呂に入って来た。
まさか使わしてもらえるとは思ってなかったし、別に無くても汗だとかなんだとかかかない体だから入らなくてもよかったんだけど。

風呂で温まった体が、夜風で程よく冷えていく。
〈背後に反応あり。奇襲です。〉
(なまえ)
あなた
…!?
グスタフ「ふむ、避けてしまいますか。
仕方ありませんね、魔皇様もいつもわがままだったと聞く。まだ記憶がないのでしょう。」
(なまえ)
あなた
(魔皇?何それ、え…?)
〈次の攻撃が来ます!〉
(なまえ)
あなた
っっ…!
(なまえ)
あなた
(あぶな…!
この場所での戦闘は流石にまずい…)
グスタフ「ちょこまかと…」
(なまえ)
あなた
(助け呼ぶべき?でもリムルさんは別の事をしてるし…私も分身体仕掛けておけばよかった…ぐぐぐ)
グスタフ「ぐっふっふ。
大丈夫です、あのお方の元へ行くだけですから。」
(なまえ)
あなた
(……あー…やらかしたな…あのお方、やっぱり原初の悪魔?)
(なまえ)
あなた
(と言うか、魔皇って__)

そのまま、私は意識を手放した。













時折、私が誰かわからなくなる。

スライムのあなた?それとも人間のあなたの下の名前?
…それとも魔皇と呼ばれる存在なのだろうか。


夢を、見た事がある。


暗闇の中にいる、7人と私。皆、私と親しく話してくれる。

どんどん数が増えていって。

顔も、名前も…思い出せないけれど…確か、3人がいなくなって、それで…誰かと談笑しながら、…でも、記憶が抜け落ちている。



















…わたしって、誰なんでしょうか。
あれは、夢と呼ぶにはあまりに鮮明で。
けれど、そんな事をした記憶も無くて。


私の前世とでも言うのでしょうか?



















???side
「魔皇様にそんな事するなんて、ダメだなぁ。
ゴミは捨てちゃわないとね。」
「魔皇様、記憶も無いのにそんな事されて怖いよね。」
「魔皇様はそう言う事嫌いなんだ。ボクはよく覚えてるよ!」
「大丈夫、ちゃんと帰してあげる。」
「だからそれまで、ちょっとだけ。」




「おやすみ、魔皇様♩」



__あとがき。
思ってるよりコリウスの夢長い…!!
どうも九重と名乗っています。
楽しかった〜!
ちびちび考えてた設定出せてかなり満足。
書くの疲れました。対あり。












〈話に転生する?〉

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