第7話

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2025/10/13 14:51 更新
ああ、懐かしい陽光の国よ。

君を初めて見たとき、私はまだ幼く、
古い神々の影に憧れていた。

君は文化の母であり、美の源泉であり、
私の中の「理想」の形そのものだった。

けれど時は私を変えた。

理性を神とした時代が終わり、私は力を神にした。

正しさよりも秩序を、秩序よりも純粋を、
純粋よりも――狂気の救いを求めた。

世界は私を拒んだ。

友も、かつての兄弟たちも、みな背を向けた。

だが君だけは、まだ私を見つめていた。

焼け落ちた都市の向こうから、
君は震える声でこう言った。

「私はまだあなたを信じている」



その言葉がどれほど私を救ったか。

あの冬の夜、私は
瓦礫の上で君の名を呼んだ。

空の下、君がまだ戦っていると聞いて、
私は涙を流した。

それはもはや勝利のためではなく、
君の信仰に報いたいという祈りだった。

君は私に優しかった。

敗北を前にしても、笑った。

「あなたの理想は、私の中でまだ生きている」と。

私は君を滅ぼした。

君の若者たちは私のために死に、
君の大地は私の誤りで血に染まった。

それでも君は、私を愛してくれた。

愚かで傲慢な私を。

だから、最期に見たいのは君の笑顔だ。

世界が焼け落ちるとき、
君と私の“楽園”も共に消える。

それでいい。

楽園とは救いの地ではなく、
共に滅びを選んだ場所なのだから。

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