第8話

第六話
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2025/04/11 14:39 更新


日帝
.....

会議が終わり、静かだった会議室に騒がしさが戻ってくる。
近くにいるものと親しげに話したり、喧嘩したり、からかいあったり、横に座っていたソ連もアメリカといつも通りの喧嘩をしている。


しかし日帝はどうしてもそういう気分にはなれず、浮かない表情で黙々と帰る準備を進めていた。


頭に浮かぶのは、先ほどの会議の内容。ドイツが話した、あの内容。
国連
私達も疑いたい訳ではありません。た
だ、タイミングが重なりすぎているので
ドイツ
....ニ人はイタリア王国との距離が近い。
だから、何か気付いた事があったら教え てもらいたい
日帝
....っ
ソ連
おーい日帝待てよー

日帝は扉を雑に開けて足早に外に出て、それをソ連がのんびり追いかける。のんびり、と言ってもソ連は歩幅が大きいので一瞬で距離を詰められてしまう。

すぐにソ連は日帝の横に並んで、市街地を歩く。これだから低身長は嫌なんだ。
しばらく無言で外を歩いた後、ソ連が先に口を開いた。

ソ連
お前は何に苛ついてんだよ
日帝
...それくらい分かるだろ
ソ連
分かんねぇよ
ソ連
俺は空気なんて透明なもんは読めねーの
日帝
.....

はぁ、と日帝はため息をつく。

それくらい分かるだろ、と言ったものの、何に怒っているのか自分でも分かっていないのだ。そもそも怒っているのかすらわからない。

もしかしたら悲しんでるのかもしれないし、何かを気まずく思っているのかもしれない。
日帝
俺にも分からん
ソ連
なんだよそれ
日帝
笑うな
ソ連
笑ってねぇよ

再び二人の間に沈黙が広がる。

その沈黙をちょっと気まずく感じた日帝はソ連の顔をちらりと覗くが、本人は何も気にしていない様子で店のショーウィンドウを眺めていた。

日帝
(気にしているのは自分だけ、か)

そう思うとちょっとホッとするとともに、何かよくわからない、モヤモヤとしたような感情が日帝の心に広がるのを感じて、はぁ、とため息をつく。

日帝
(ソ連にはわからないんだろうな)

どんな気持ちなのかは分からないが、どうしてこんな気持ちを感じているのかは分かる。十中八九、イタ王の件だろう。

イタ王は、少なくとも私よりは連合国に従順だったし、今でもいろんな国と仲が良い。昔よりもずっとちゃんと話してくれる国は多くなったし、信用も得られていると思っていた。


でも―



日帝
...結局、いつまでたっても信用はされないんだな
ソ連
お前、やっと吐いたな
日帝
あ....

慌てて口をつぐむも、もう遅い。全く、気付いたら口に出してしまう癖はどうにかならないのだろうか 

恐る恐るソ連の顔を見ると、ソ連は正面を見たまま微笑を浮かべていた。それがいつもとは違う、何処か優しげかつ悲しげな顔だったから、日帝は少し驚く。


ソ連
分からなくもねぇよ
ソ連
イタ王とは色々あったし、パスタ狂いだがなんだかんだでいい奴だ
ソ連
何より俺はあいつにそんなことができるとは思わない
日帝
....ヘタレだしな
ソ連
そうだなww

援護してるのか悪口を言っているのか分からない言葉に、二人の間の空気がほぐれていくのが分かる。

それに促されるように、日帝も口を開いた。

日帝
...もし疑われてたのが日本とか他の国だったら、誰かが庇ったんだろうな
ソ連
かもな
日帝
だから、私達はやっぱり信用されてないんだろうな、と
日帝
そう思っただけだ
ソ連
そうか
日帝
...すまない、こんな話をして
ソ連
気にしてないぞ

また広がる暫しの沈黙。空を見上げると、曇っていた空のすき間からちょっとだけ日が差しているのが分かる。

ソ連
ま、あんまり気にしすぎんな
ソ連
いつも通りイタ王と話して潔白の証拠を彼奴等に叩きつけてやろうぜ
日帝
...ああ、そうだな
日帝
助かった、礼を言う
ソ連
いいってことよ、じゃーな
日帝
ああ、またな



分かれ道でソ連と分かれ、一人の道を歩く。

さっきまで暗く、霞がかっていた心が少し楽になった。日本が言っていた、悩みは人に話すと楽になるというのは本当だったようだ。


日帝
...今度改めてソ連にお礼をしようか

やはり何かを奢るのが手軽だろう。いや、アル中だしウォッカがいいかもしれない。


その時だった。
何をお礼するんねっ?
日帝
ひぎゃぁっっ!?
ちょwwwそんな尻尾を踏まれた猫みたいな声www

また大きい力で背中をバァン!!!と叩かれる。もう今日で2回目だ。

さっきの後遺症もあり、ヒリヒリと痛む背中を抑えながら振り向くと....

日帝
....!?!?
イタ王
どうしたんね、そんな尻尾を踏まれた猫みたいな顔して

日帝
ああ、いや....
日帝
(なんでこのタイミングでイタ王が来るんだよ..!)


書いてる人
書いてる人
ソ連さんイケメン好き
書いてる人
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読んでくれてありがとうございました!!面白かったらお気に登録オネシャス!!

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