私達はカフェから出る
ー駅ー
電光掲示板に書かれてあったのは
電車の点検で1時間以上遅れるとのことだった
はて、どうしたものか、、、
声のした方は振り返ると、
バイクゴーグルを首にかけ、ヘルメットを持ったショッピ君がいた
ショッピ君は電光掲示板を見て、私を見る
私はショッピ君に住所を教える
そう言われ、ヘルメットを渡された
私はヘルメットを被る
ショッピ君も自分のヘルメットを被り、バイクにまたがる
これ、バックハグじゃ、、、
そう言うと同時にバイクは走り出した
〜信号待ち〜
あちゃー、顔に出てたか、、、
声のトーンが少し低くなった気がした
なぜだ?
その言葉のすぐ、信号は青になった
ー家の前ー
私はそう言い、家の方向に体を向けた
その瞬間
ギュッ
ショッピ君に腕を掴まれ
グイッ
引っ張られ
ギュッ
バックハグされた
意外と寂しがりやなんだな、、、
すると、次の瞬間
カブッ
首辺りを甘噛みされた
楽しそうに言うショッピ君
まぁ、機嫌が治ったならいいか
ショッピ君は私を離し、バイクにまたがる
私は小さくなるまでバイクを見送った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!