まさか剣持さんがあの不破湊と
知り合いだなんて予想もしてず、
私は呑気に署までパトカーを走らせていた。
そして山の麓を通りかかった時、
ふと怪しい車が視界に入る。
荷台の無いトラックが山の一角に
止まっているのだ。
あそこは駐車場でも無いし
....... なんか怪しい。
こっそりパトカーで近づいて、
こちらに背を向けて屈んでいる
白髪の男性に声をかけた。
その男性の顔を見た瞬間、
私は思わず目を見開いた。
知ってる顔だったから。
何してる? と聞きつつも
ひとつだけ頭の中に可能性がある。
それは、________
お花摘み..... すなわち
違法薬物、麻薬となる材料の採集だ。
ここら辺はよく、
麻薬犯罪者が集まる場所でもあるから。
お花を見かけてて見ていただけ。
葛葉さんはそういうが、
ここにいる以外にも彼を怪しむ動機はある。
ちらりと時計を見るともう
そろそろ署に行かなくてはならない時間。
この人逃げるのは上手いんだよなー。
のらりくらりと躱してくる。
...... この人、
決定的瞬間を見られてないからって。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。