らっだあの鋭い爪に、鮮血が滴る
ゾムの左腕はもう機能しないのか、力なく垂れ下がる
らっだぁはあなたが抱える弓矢を指差す
らっだぁは人間の姿へと戻ると、そのままゆっくりとあなたに近づく
らっだぁは力なく倒れ込んでいるゾムへと踵を返す
らっだぁはゾムの手首を掴んで軽々と持ち上げる
ゾムはすでに身体がボロボロで、苦悶の表情を浮かべている
らっだぁはにこやかに笑うと、ゾムの首を締め上げる
あなたは弓矢を再び構えてらっだぁに狙いを定める
太陽に照らされて、矢尻がきらりとひかる
らっだぁは再び人狼へと姿を変える
ゾムはすでに意識が朦朧としていて、あなたの声が届いているかも分からない
カシュンッ
あなたが放った矢は真っ直ぐにらっだぁへとむかっていく
しかしわずかに軌道がずれて、肩を掠めて飛んでいく
らっだぁはその場に白目を剥いて倒れる
あなたは慌ててゾムへと駆け寄る
ゾムが深く息を吐く
あなたがそう呟くと、ゾムは驚いて再びあなたを見る
あなたは少しだけ悲しそうな顔をしつつ、しかしゾムにそんな顔を見せまいと笑顔を作る
そうしてあなたはゾムを支えながら家へと戻るー












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。