私と愛菜の間にあるアクリル板を叩き始める
そんなこと怒るわけないのに、
ヤバい、ぶつかる、、、と思ったその時
横のてるとくんが、私を抱えたまま後ろに下がってしゃがんだ
愛菜の方にてるとくんが背を向けてくれているから、あまり見えないけれど
みんなと愛菜が言い争ってるのは聞こえてくる
正直、愛菜の怒声が聞こえる度に怖くて震えてるけど
その度に、てるとくんの私を抱きしめる力が強くなる
何度も、そう言ってくれる
部屋を突き抜ける愛菜の怒声に、警察が反応してやってきた
あっという間に愛菜は捉えられて、連れていかれる
その流れで、私たちも帰れる事になり今歩いて駅まで向かっている
私がとどめを刺すようにそう言うと、
喜んでいるような気がした
照れてるのは気のせいじゃなかったと思う
何でこんな物騒なことを言いながら、まひとくんは笑っていられるのか














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!