第39話

˗ˋˏ ♡ ˎˊ˗
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2024/06/23 11:00




No side





相澤の個性で長期戦は不利であった。





如何に技術があろうとも、個性の弱点が拭い去れるわけではない。





結果としてはそう、みなさんもご存じのはずだ。





飯田が増援と共に戻って来るのが先か、相澤の意識が限界を迎えるのが先か。





凶悪な敵はそれを観て楽しそうに口角を上げた。





その刹那、死柄木は目を見張ることとなる。






あなた
死ねやボケがッ!





一人の少女、のなりをした少年が現れ





脳無を蹴りとばし、僅かな隙間から相澤を担いで救い出したのだ。





オールマイト同等の力を持つ脳無が一瞬フラついたが、それは1秒も経たぬ間だ。





否その事実自体が可笑しいのだ。





死柄木は酷い歯軋りをして、声を上げる。




死柄木弔
脳無ッ!今すぐアイツを捕えろ!









クソなんじゃあの怪物は、硬すぎる。





足折れたわクソ、折れた瞬間から治したけぇピンピンしとるが





自慢の逃げ足で駆けながら、背中のショータさんを担ぎ直す。





当たり前だが、成人男性は普通に重い。





僕が男じゃなかったら持ち上がりもせんかったじゃろう。





こうして走れよるのも、全身が悲鳴を上げる瞬間に”個性”で労わっとるけぇだ。





しかし、さっさと治癒して自分で走ってもらわにゃあ僕もそろそろ”気力切れ”が近い





急いで治癒を施すが、如何せん全身ボロボロなショータさんの回復にゃあ時間がかかってしまう





加えて後ろから近づいてくる大きな気配





あー絶対後ろ振り返りとうない







作者
作者
はっぴーまいばーすでーですわ





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