その場所はまるで世間を避けている様だ。
この町には何十年も前に廃墟となった病院がある。
その病院の周辺もまた廃墟と化しており人の気配がない。そこには小さな商店街があり、飲食店だった建物と散髪屋だった建物の間の路地裏。
その路地裏を抜けるとその場所は建っている。
まるで何かの研究所なのではないかと見間違うような怪しげな雰囲気の古ぼけた建物。
その建物の中に、三夏達は何の躊躇もなく入って行った。
入ってみると建物の中は外見とは裏腹に、とても綺麗で三夏達がいる入ってすぐの場所はおしゃれな会社のエントランスのようだった。
正面には楕円型の大きな受付カウンターの様な物があり女性が一人立っている。
その女性に三夏は話しかける。
女性にそう聞かれると三夏は事情を話す。
そう言って女性はカウンターに置いてある受話器を手に取り電話をする。
暫くすると繋がったのだろう、話し始める。
受話器を元の場所に戻す。
お礼を言うと左側の廊下の端にあるエレベーターに乗り四階のボタンを押す。
五秒ほどすると『四階です』とアナウンスが鳴り扉が開く。
エレベーターから出ると特別研究室と言われた部屋は正面にあった。
部屋に入ると薄暗い廊下とは違ってとても明るい光が三夏達を迎えた。その部屋には数人の白衣を来た者達がいろんな薬品を混ぜたり、パソコンをカタカタ鳴らして仕事をしている。
その部屋の中央に"ボス"はいた。
前髪を長く伸ばし片目を隠した白髪の男。
彼こそが花園が所属している殺し屋組織『灯火』の頭、獅子乃孝臣だ。
全てが謎に包まれている人物で、知られているのは男性でタバコ好きで女好きとゆう事だ。(後、諭吉と大吉より年下とゆう事)
獅子乃は煙管を吸い、一息吐くと話し始めた。
二人は驚く。予想外の提案をされたからだ。
三夏達四人は現役で殺し屋をしているが諭吉と大吉はとっくに引退している。(年だから)
そのためまた仕事をしないかとゆう提案は諭吉と大吉にとってはすぐに答えを出せない提案であった。
獅子乃は先程の真面目なトーンではなく友達と喋る感覚で理由を話し始めた。
獅子乃の言う通り諭吉と大吉はとても強い。
この兄弟に狙われたら終わりと言われ恐れられていた程、言わば二人は最恐の殺し屋兄弟とゆう訳だ。
大吉はずっと保っていた丁寧な口調が乱れ、だいぶ荒くなった。
獅子乃は諭吉と大吉に不適な笑みを向けた。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。