留衣が死んだのに、親はなんともなかった
まるで最初からいなかったかのような
そんな感じだった。
私達がやっと現実を見たのはその一週間後
もう留衣は帰ってこない。
「僕があの時手を離さなければ…」
類がそう言った時
私はもっとおかしくなった。
『…そうよ。』
『あんたが悪いのよ!』
今までの我慢や怒りが全てあいつに向かった。
「あ…」
『あんたがちゃんと見てれば!手を離さなければ!公園に行こうなんて言わなければ!』
『留衣は生きてたのに…』
「ごめんなさい…」
『謝っても許されないのはあんたもわかってるでしょ!?』
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
その時私は初めて人を殴った。
「うっ…」
バタッ…
最初は寝てるのかと思った。
放っておいたの
そうして起きた時の言葉が
「…う?」
『は?』
信じられなかった。
私のことを覚えてない?というか、しゃべらない?
この時はまだ子供なんだから記憶喪失なんて言葉知らなかった。
親は類が記憶喪失になったのを利用して
類を捨てた
私はそのまま家の家事をしていた
たびたび家を抜け出して公園に遊びに行った
そうしたらあいつがいた
遊んでやった。まるで初めてあったかのように接して。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。