第29話

29話
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2022/05/20 11:24 更新
留衣が死んだのに、親はなんともなかった
まるで最初からいなかったかのような
そんな感じだった。
私達がやっと現実を見たのはその一週間後
もう留衣は帰ってこない。
「僕があの時手を離さなければ…」
兄さんがそう言った時
私はもっとおかしくなった。
『…そうよ。』
『あんたが悪いのよ!』
今までの我慢や怒りが全てあいつに向かった。
「あ…」
『あんたがちゃんと見てれば!手を離さなければ!公園に行こうなんて言わなければ!』
『留衣は生きてたのに…』
「ごめんなさい…」
『謝っても許されないのはあんたもわかってるでしょ!?』
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
その時私は初めて人を殴った。
「うっ…」
バタッ…
最初は寝てるのかと思った。
放っておいたの
そうして起きた時の言葉が




















「…う?」
『は?』
信じられなかった。
私のことを覚えてない?というか、しゃべらない?
この時はまだ子供なんだから記憶喪失なんて言葉知らなかった。
親は類が記憶喪失になったのを利用して
類を捨てた
私はそのまま家の家事をしていた
たびたび家を抜け出して公園に遊びに行った
そうしたらあいつがいた
遊んでやった。まるで初めてあったかのように接して。

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