前の話
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5歳の頃
家でゆっくりしていると自室の扉がバンッと開けられて使用人に腕を掴まれる
抵抗する間もなく来ていた服を脱がされて、淡いブルーのワンピースを着せられる
使用人に車に乗せられて発進する、目の前のお父様は相変わらず着飾っていた
また勝手に決められた、私のお父様はいつもそうだ、習い事も学校もすべて決められる、お母様はそれに嫌気が差して出て行った
数十分後に車が停車して降りると大きな敷地を持つ、高級感のある一軒家が立っていた
敷地に入ると庭の方から声が聞こえてお父様の目を盗み走って行くと1人の男の子が痛そうな声をあげていた
振り返った男の子がこちらを睨みつけるけど、私は気にせずに腕のやけどを心配する
男の子の手に触れて氷水を掌から出す
腕を払われて拒絶される
お父様の声がして男の子にお辞儀してその場を去る
お父様の後ろをついていくと中に男の子と男の子のお父様がいた
相手の男の子をよく見るとわたしと一緒でオッドアイだった


















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!