〜瑞稀side〜
瑞稀「ふわぁ〜…」←
ん〜…いま何時…、?
ドタドタドタドタ
瑞稀「…え、なんの音、?」
こんな朝から、いったい何して…
バンッ!
蒼弥「おい、お前…どういうつもりだよ」
瑞稀「…蒼弥、?」
誰に言って…
蒼弥「おい、答えろよ」
あなた「…なんのことですか?」
瑞稀「…あなた、?」
…あ、蒼弥のやつ!またあなたになにか…!
蒼弥「なんで…なんで、!」
「涼兄ちゃんの処置をしてくれたんだよ!」
「しかも、お弁当まで…全部、お前の仕業だろ!!」
瑞稀「???」
涼の処置?お弁当?何の話してんの??
あなた「…なんのことですか?私は何もしてないですよ」
蒼弥「お前しか有り得ないから言ってんだよ」
「昨日、コンビニにわざわざか行ったのも」
「涼兄ちゃんが熱を出すって分かってたからだろ」
瑞稀「え?」
熱?あの涼が?…時期的に夏風邪?
夏風邪はバカしか引かないって言うしな←
って、そうじゃなくて
蒼弥の話を整理すると、
あなたが涼の看病に加えて、
涼の代わりに弁当まで作ってくれたってこと?
…え?普通にあなたスゴすぎない?←
あなた「分かってたなんて…
そんな、超能力者じゃあるまいし…笑」
蒼弥「俺は真剣に聞いてんだよ。
これ以上、はぐらかすな」
あなた「分かっていたというか…
確信はありませんでしたよ。ただ、」
「そんな気がしたので備えていただけです。」
蒼弥「そんな気がしただけって…
普通、そんなこと気づけるわけないだろ」
あなた「それは間違ってますよ。
人は慣れてしまえば何だってできてしまうので」
蒼弥「じゃあ、お前は人が風邪をひいてるかどうか
判断するのに慣れてるって言うのかよ」
あなた「…そういうことになりますね」
…”風邪”…か、、あなたの場合は、
”体調不良”を判断することに慣れてるって言う方が
正しい気がするけど…、、
蒼弥「…なんで、涼兄ちゃんを助けたんだよ」
あなた「?、別に悪いことはしてないんですから、
ええやないですか。」
蒼弥「俺が聞いてるのはそうじゃなくて、」
「なんで、俺らに構うんだよ」
「本当の家族じゃあるまいし…」
あなた「じゃあ、蒼弥さんは
本当の家族じゃなかったら」
「何があっても、見捨てるんですか?」
蒼弥「え、?」
あなた「蒼弥さんに、見捨てることができるんですか?」
「本当の家族じゃない、優斗と瑞稀を______。」
蒼弥「ッ!?お前なに言ってッッ…!!!!」
瑞稀「………」
”本当の家族じゃないから見捨てる”
その言葉は、真意なのかそうではないのか
事実を知ることは俺にとって、とても重かった。
というのは建前で、本当は…
蒼弥の答えを聞くのが
怖いだけなのかもしれない__________。
プルルルルッ
優斗「…ん?」
「……浮所、?」
〜to be continued〜
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!